第12章 フェロモンの採取-1
第12章 フェロモン(エストラテトラエノール)の採取(1)
友子がサキに責められている頃、バリウムショーに続いて美弥への浣腸ショーが始まろうとしていた。 美弥は床の上で客に尻を高く上げ、四つん這いにさせられていた。腿のステンレスパイプのため、恥ずかしい部分が丸見えだった。
女というものは情けないもので、両腿がパイプで強制的に五十センチも拡げられれば、紫色に腫れ上がった女裂は大きくポッカリと開いてしまう。
バリウムを排出したときに秘裂は見られていたはずなのに、改めて明るい照明の下で、パックリと割れた秘部をまんべんなく観察されているのだと思うと恥ずかしかった。
美弥はバリウムショーの疲れのために、しだいにその姿勢のままウトウトしてきた。
突然、背中に鋭い痛みを感じて目が覚めた。
気が付くとマヤが立っていた。竹の先を細く割った鞭を手にしていた。それでピシャリと叩かれたのだ。
「寝てるんじゃないよ。……さっ、浣腸するからね」
「……」
浣腸の道具の載ったワゴンをユキが運んできた。
「さあ始めましょう!…… それでは今晩の第二段、浣腸ショーの始まりです。……皆様にもお手伝いをお願いいたします」
そこまで、説明したところで、主賓の足立がスッと立ち上がった。
「バリウムをひり出すところをさっき見たから、次も浣腸だと、同じようなもので面白くない。……それに、こうやってマンコをさらして挑発され続けてれば、我々もそろそろ我慢の限界だよ。……ここらでハイジと一発やって、この昂ぶった気持ちを納めたいんだが……どうかね」
荒っぽい声で、足立から注文が出た。
「皆様、……どうか……少々お待ちを」
あわてた接待担当の部長がショーを中断させ、部屋の外にマヤを連れ出した。
「マヤ君!どうかね。……浣腸もいいが、足立さんたちの要望をきいてはくれないかね。予定外かもしれないが……ベッドの部屋も空いていることだし……まあひとつ、ここはその足立さんたちの顔を立てて、……うん、なんというか、あの女との設定を……なぁ、ひとつ頼むよ」
部長は足立さんの機嫌を損ねないように困った顔をしている。
マヤはしばらく考えていたが、決心した。
「わかりました。……なんとかします」
「ありがとう。……助かるよ」
「ええ……それもまぁ、一興かと……」
部長のすがる姿を残して部屋に戻った。
<第12章 フェロモンの採取(1)おわり この章つづく>