投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「ガラパゴス・ファミリー」
【近親相姦 官能小説】

「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 51 「ガラパゴス・ファミリー」 53 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

前章(二)-2

「きゃっ!な、嫌っ」

 伝一郎に抱き竦められ、ぴったりと身体を密着された夕子は、身動き一つ出来ない。

「な、何を為さるんですか!離して下さいっ」
「幾ら何でも、あんな言い方はよく無いよ。おかげで僕は、朝から気分が最悪だ」
「そんな……」

 じたばたともがき、逃げ惑う夕子──。今まで異性との色恋沙汰も無く、況してや顔が触れる程、近い距離になった経験等した覚えも無い。それ故、伝一郎の破天荒な行動は、夕子の思考を凍り付かせてしまい、変わって“恐怖”が彼女の中に広がった。

「は、離して……下さい」
「それには、先ず謝ってよ。僕は君のせいで気分を害したんだからさ」

 一方の伝一郎は、この状況を楽しんでいた。昨日は、この達観した心構えを持つ少女の言動に畏怖さえ感じた物だが、果たして、それが本物なのかと、試してみたくなった。

 それに、もう一つ。

「く……うぐっ」
「早くしないと、苦しくなるばかりだぞ」

 彼の中で、「こいつを辱しめて苦しむ様を見たい」とする、無道(むどう)なる性分が頭をもたげた。

「ご、ごめん……なさい」

 夕子は意味も解らず、この状況を収めたい一心で、謝意を漏らした。恐怖に形相を歪ませ、喘ぐ様な息遣いの中で、夕子の絶え入りそうな声を耳許で聞いた伝一郎は、身体が一気に焚ぎる様な感触を覚えた。
 肉体への苦痛によって少女を支配した事が、強い欲情と無情なる喜びを感じ入り、その途端、彼の陰茎はみるみると熱を帯び、剛直と化した。

「じゃあ……ちょっと緩めて」

 伝一郎は、腕の拘束を僅かに緩めた──。せっかく手にした玩具を、簡単に手放したのでは面白味が無い。

「はあぁーっ!」

 緩まった事で、夕子は漸く、楽に息が出来るようになった。が、伝一郎は解放しようとしない。

「ちゃんと謝ったじゃないですか。早く離して下さい」
「謝意は判った。でも人間、悪い事をすれば罰を受けるのが普通じゃないかな?」

 伝一郎は、尤(もっと)もらしい屁理屈を付けて夕子を追い込もうとする。更に恐怖を継続させる事で、冷静な判断力を殺(そ)いでしまおうとする算段だ。

「そんな。無茶苦茶です」
「だったら、また締めるしかないな」

 伝一郎が再び、腕に力を込めようとしたその時、夕子は「待って下さい」と、消え入りそうな声で哀願を示した。

「な……何をすれば……ゆ、許して貰えるんですか?」

 その目は、少し潤んでいる。年若い無垢なる存在に、この様な仕打ちは堪えられるはずも無い。しかし、仕える主人の子息とは言え、これ以上の戯れは本格的に嫌われる状況でもある。それにも拘わらず、伝一郎は手綱を緩めようとしなかった。


「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 51 「ガラパゴス・ファミリー」 53 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前