京子と智美-3
美味しい夕飯を頂いてから、島津家の音楽室に行く。
そう、音楽室と言って差し支えない。
いつも遊びに来ると、
お父さんの形見のFender Rhodesの前に並んで座って、笑って話しをして過ごす。
今日はお泊まりだから、ゆっくり見て回れる。
綺麗なグランドピアノが部屋の中央にある。
本体右側に金色の美しい文字。
「ステイン？…ウェイ、アンド サンズ」
「STEINWAY B-211。
この部屋は、STEINWAY B-211がこの位置に在る時に、いい音がするように作られてるの」
智美は鍵盤蓋を開けて、連弾用ピアノ椅子に腰掛ける。
私もいつものように並んで座る。
智美の左側が私の指定席。
鍵盤の上を気分良さそうに、指先がスキップして走って行く。
ピアノは学校のヤマハくらいしか知らないけど、これは多分、相当にお高い。
部屋に響く音も、学校の音楽室とは、素人の耳でも大分違う。
で、STEINWAY B-211の右角が、智美ちゃんのお気に入り。
「ねぇ、そろそろベッドに行こうよぅ」
智美が甘えて、ねだってくる。
私は手を取って智美を立ち上がらせる。
智美の背後に回って、グランドピアノの右角に立たせる。
STEINWAY B-211の、大きな黒鏡の様な外装。
鍵盤横の右角は、大きいRの面取りに、小さなRが施されてる。
他の場所よりも深く輝いている気がする。
私は、戸惑う智美を背中抱っこしながら、
智美の淫らな性液で磨き込まれたそのRを、感触を確認しながら指先でなぞる。
「智美、私の前でして見せて」
「えっ？…。恥ずかしいよ…」
「いい子にして」
背後から喉元を、押し上げるように唇を押し付けると、
智美は小さく喘ぎ、返事とも言えない声を出す。
智美はグランドピアノにのしかかるように、パジャマの股の部分を角に押し付ける。
私は智美の背後に立って身体を沿わせる。
智美は神経質に、体を小さく細かく揺する。
「はっ、はっ」
可愛くオナニーしている首筋にキスをして、気持ちを昂めさせる。
二人でリズムを合わせて揺れる。
智美に合わせたり、少しだけ私がリードしたり。
私たちは呼吸を合わせる。
STEINWAY B-211の嫉妬を感じる。
智美のパジャマに手を滑り込ませて、脂肪のないウエストを爪の先で撫でる。
「あぅぅ」
震えて感じてる。
今のはジュン、て来てる。
二人で揺れながら、智美の耳元に囁く。
「いつ頃これを覚えたの？」
「小学生の頃に。何かの拍子に押し付けときに、気持ちが良かったの…」
「手ではしないの？」
「うん、手ではしないの…」
「今、気持ちいい？」
「とっても気持ちいい…」
「気持ちがいいときの智美は、とっても可愛いくていい子」
智美のオナニーを手伝うのは、自分自身がするよりも精神的な充足感がある。
智美が今どんな気持ちなのか、同じように分かる。
私だって自分でするから、よく分かる。