齋藤春宮の悩み 〜想い、花開く〜-6
フッ……
「ひゃうっ」
乳首に息を吹き掛けられ、美弥はぎゅっと目をつぶる。
「ひゃんん……あ……ふ、ぅ……!」
指が両の乳首を捏ねると、美弥はぶんぶん首を振った。
ぱくっ
「きゃひぃっ!?」
硬くしこり上がった乳首をいきなり咥えられ、美弥は大きくのけ反る。
目線を上にやって反応を見守りながら、龍之介は乳房を愛でた。
「あ、あっ……はぅあ、あはあ……っ!」
美弥の体が、もどかしげに揺らめく。
「ん〜?」
龍之介は目を微笑ませ、体を下にやった。
膝に軽く手をかけて足を開かせ、秘所を覗き込む。
「んゃっ……!」
潤んで蕩けた秘唇を見て、龍之介は満足そうに目を細めた。
「駄目、汚いっ……!」
嫌がる声に構わず、濡れそぼった秘裂に舌を当てる。
逃げようとしてずり上がる美弥の腰を捕まえた龍之介の舌は、充血した突起を探り当てた。
「あふっ……!」
粘っこい愛蜜が、ぴゅくっと飛び散る。
舌先でそれを優しく嬲りながら、龍之介は指先を美弥の中に侵入させた。
「あ、ふぁ……!」
纏わり付いてくる肉襞の中で、龍之介は指を折り曲げる。
「あっ!!」
その地点を探り当てられた美弥の全身が、ぶるっと震えた。
小刻みに指を動かしてそこを刺激しながら、龍之介は大きく膨らんだ突起を舐めしゃぶる。
「んぅっ、はぅ、あうぅっ!あっ、あっ、あぁっ……!」
強烈な刺激を受け、美弥の肢体が跳ね踊った。
龍之介は硬い淫核を指で、蜜壺内部を舌で愛撫し始める。
「はっ、あっ、ああっ!」
恋人の顔を太股で挟みつけ、美弥は切なく喘いだ。
快楽に任せて腰を動かすと、龍之介の髪が内股を擦る。
それすらも刺激となった美弥は、全身をわななかせた。
散々に恋人を狂い鳴かせた龍之介は、ようやく顔を離す。
「汚いって言うけどさ……僕も、汚いのをして貰ってるんだから。おあいこ」
唇を拭うと伸び上がり、美弥の耳元にそう囁く。
そして唇を首筋に落とし、ぺろりと舐めた。
「ふンっ……!」
美弥の熱が冷めないよう唇で軽い愛撫を施しながら、龍之介は自身の準備を整える。
準備が万端に整うと、龍之介は美弥の顔を覗き込んだ。
頬を上気させ、虚ろに自分を見返す瞳。
赤い唇が異様なまでになまめかしく、速い呼吸が龍之介の耳朶を打つ。
ごくりっ……と生唾を飲み込んだ龍之介は、美弥の体を起こした。
美弥の体の発する匂いが官能を刺激したのか、まずは優しい正常位ではなく後背位で獣のように激しく交わりたいと、体が求めているのである。
四つん這いの体勢へ抵抗するように体が揺らいだが、龍之介は構わずに美弥を求めた。
「きゃっ!?」
まずは曝け出されたすぼまりに指を這わせ、美弥の気を逸らす。
「あっ……やっ、やっ、駄目、駄目ぇっ……!」
寄り集まった皺の表面を指の腹がくるくる撫で回すと、美弥は腰を捻って逃れようとあがいた。