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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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葵の決意-15

とりあえず着替えを取りに家に帰ることにする。ついでにシャワー浴びよう・・・。


今の時間なら親父は夜勤じゃない限り家にいそうだな。

そう思いながら玄関のドアを開けると、口論する父親と継母の声が聞こえてきた。


「だからもっと早くしようって、何度も言ってたじゃない!!今更何よ!!」

「そんな事言ったって、君だって納得してたじゃないか?!」


喧嘩でもしてんのか。再婚したばっかりなのにもう揉めてんのか・・・さすが親父だな。

そんな風に思って、二階への階段を上がって部屋に行こうと足を踏み出した時、

彼の耳に信じられない言葉が聞こえてきた。


「敦だってあなたと血が繋がった子どもなのよ?!」


敦とは新しく出来た葵の4歳年下の弟の名前だった。


(何だって・・・?)


葵は無意識のうちに二人が言い争っている居間へと歩き出していた。

二人はしばらく言い合っていたが、ドアの向こうに人の気配を感じたのか

怒鳴り声がピタリとやんだ。

するとすぐにゆっくりと扉が開いて、驚いた顔の継母が葵を見つめた。

その両目からは涙が溢れていた。


「あっ葵君!帰ってたの・・・?ごはん!ご飯は食べたの?今用意するからね。」


取り繕って早口でキッチンへ向かおうとした。


「今の話何?」


そう言う葵に父親が間髪入れずに返事をした。


「お前には関係ない事だ。それよりお前、今までどこに行っていたんだ?!

心配していたんだぞ。無断外泊はするなと言ってあるだろう!!!」

「話をすり替えるなよ・・・。

今の話って、親父は母さんと結婚していた時に不倫していたってことだよな?」


頭の回転が速い葵は瞬時にわかっていた。


葵が4歳の時に父親が浮気をして敦ができた。

母親はそれに気がついていたのかわからないが、

父親はずっと隠し子の存在を隠してきた。

彼はこれ以上怒りを我慢できなかった。


「母さんを殺した上に隠し子かよ!!もうやってらんねぇ!!!

もうあんたと親子だなんてうんざりだ!!!」


そう叫んで、葵は荷物を持たずに家を飛び出した。


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