知らされた過去-9
「あー!久しぶりに楽しい時間だった!今日はありがとう、東海林君。誘ってくれて!」
奈々子は嬉しそうに東海林に言う。
「俺も!!久しぶりに皆川と会えて嬉しかったわ。」
「えー?私に会えて嬉しい?変なの、東海林君。
休憩時間とかいつでも時間合わせれば会えるじゃん!」
「まぁ・・な。あのさ、」
そう言って東海林は一呼吸置く。
「ん?何?」
「もし・・もしもさ、お前が今の男とうまくいかなかったら俺に言えよな。」
「えー?別れたら教えてってこと?それって慰めてくれるってこと?」
「そうそう、話し聞いてやるしさ・・・・・」
その後、東海林がボソボソと何か言っていたが奈々子は聞き取れなかった。
「ありがとう。大丈夫、なんとか頑張ってみるからさ!じゃあ、またね〜!おやすみっ」
久しぶりに酔っぱらった奈々子が家に帰り、フラフラとベッドに倒れ込む。
(あーーー久しぶりに飲んで話して楽しかった!お風呂入って化粧落とさなきゃ〜!!
でもだるーい!もうちょっとだけこのまま・・・このまま・・・。)
そう思っている間に、寝落ちしてしまう奈々子であった。