知らされた過去-10
次の日の朝、目覚ましの音でズキズキと頭が痛みだす。
久しぶりの二日酔いに奈々子の身体が悲鳴をあげていた。
よたよたと起きて目覚ましにシャワーを浴び、昨日落とし損ねた化粧を落とす。
胃薬と栄養ドリンクを飲んで、なんとか職場へ向かう。
(あぁ・・・あんなに飲むんじゃなかった。今日も遅番で良かった・・・。)
昨日の自分に反省する。
昼休憩の頃にはだんだんと体調が戻って来る。
(そういえば昨日の仕事終わってから、メールのチェックするの忘れてたな。
まぁ、どうせ誰からもメールなんて来てないよね。・・・きっと葵君からも・・・。)
そう思ってスマホを見てみると、まさかの葵からメッセージが来ていることが
表示されていた。