初めての彼女?-7
「それだけ、だから何も心配しないで。奈々子さん。」
「う、うん。」
「明日奈々子さん仕事?」
「え?うん、夜勤なんだ。」
「そうか〜・・・じゃあ、明後日の夕方は時間ある?」
「大丈夫。」
「明後日ゆかりと豹介に話そうよ。」
「そうだね。」
少し気まずい雰囲気を残しながら、奈々子たちはお互いの家へと帰った。
奈々子は腑に落ちないでいた。
きっと葵とあの女の子の間で何かあったんだろうな。と考えてしまう。
しかしその話題に触れてほしくなさそうな葵の顔を思い出すと、
奈々子はこれ以上何も聞かない方がいいなと感じた。
(偶然会っただけだもん、もう会う事もないだろうし・・・
豹介君とゆかりに私を彼女だって言ってくれるんだから、自信もとう!!)
奈々子はそう自分に言い聞かせて眠りについた。