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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初めての彼女?-15

二人で夜ご飯を作っていると、葵のスマートフォンが

メッセージの着信を知らせる音を鳴らす。それに気がついた奈々子は葵に言う。


「あとこれ茹でるだけだから、葵君は休んでいていいよ。」

「ありがとう、豹介かな?」


そう言いながら葵はポケットからスマホを取り出しながらソファーへ移動した。


茹で上がったパスタをざるに上げた煙で、

奈々子はその時の葵の表情が固まっていることに気がつかなかった。


「葵君、出来たよ。運ぶの手伝ってくれる?」


奈々子は葵に話しかけるが、返事はなく、彼はずっと下を向いていた。


「葵君?どうしたの?」


奈々子が皿を持って葵に近づくとようやく彼は顔を上げ、いつもの表情で奈々子に言う。


「あ、ごめん。ちょっと考え事。」

「大丈夫?顔色悪いよ?」

「平気、平気。一週間長かったな〜・・・。もうすぐ球技大会でさ、

クラスのみんなで練習してんだ。」

「そうなんだ〜、葵君は何に出るの?」

「バスケ。」

「あ、背高いもんね。」

「豹介もバスケ出るんだ、あいつのクラスには負けたくないけど

あいつスポーツ万能だからね。ゆかりはこっそり豹介応援してるみたいだしさ。」

「ゆかりらしいね〜。」


結局奈々子は葵のちょっとした変化に気がつくことが出来ず、次の日の朝を迎えた。


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