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菩薩恒作衆生利( ぼさつこうさくしゅうせいり )
【ロリ 官能小説】

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未来の保証-1

女の子と一緒にいるというのは不思議なものだと思った。もともと、人が苦手なタイプなのに、二人でいて苦にならないどころか、相手のことばかり考えている。何を食べさせてやろうとか、姿勢は苦しくないかとか、面白い話はないかなど、気になるのはそちらばかりで、自分のことを先にする気にならない。尽くしたいと思う。部屋にこもり、ゲームや読書で一日を過ごすのが大好きな僕としては、自分が信じられないくらいだった。
介護のことにも大分慣れてきた。抱き上げ方、髪の洗い方、服の着せ方、食べさせ方。女の子の拭き方も、これはイーラに言われて覚えた。歯を磨くのがまだ少し面倒だ。
この一ヶ月間、僕は土日も構わずイーラと過ごしてきた。提案したのは僕からだったが、ドンブロフスキーさんは、ただ喜んでくれた。
「してくれるなら、助かるよ。誠くんに任せてやっぱり良かった。」
放任というか、こだわらないというか、お金の交渉などもなく事は運んで、ドンブロフスキーさんはおととい現金で二十万円もくれた。こんな大金を見たのは生まれて初めてだった。
就職してるのと同じじゃないか。この時、自分の未来に見通しが付いてしまったように、単純な僕は思った。つまり、このまま一生、イーラの世話をしながら暮らすのだ。それに、イーラの世話をするためには、ずっと一緒にいなくては駄目だから、イーラと結婚することになるのだろう。子供は生まれるのだろうか。そもそも、結婚したらお金は貰えるのだろうか。
でも、僕の人生は何なのだろう。やりたいことも見つからないのに、これでいいのか。
「この格好、ちょっと恥ずかしい。」
イーラは、何も穿いていない裸の尻をこちらへ向けていた。上から見ればちょうど蛙のような格好である。
床擦れが起きないよう、寝ている姿勢を替えてやったり、関節が固まってしまわないよう、曲げて動かしてやる必要が、イーラにはある。今、うつ伏せで脚を大きく開かせ、膝を曲げさせていたところだったのに、考えながら、僕はすっかり上の空になって手を動かしていたのだった。
イーラは、両脚を左右に開けるところまで開いていたので、女の子の溝は赤く割れて、尻の穴も張り伸ばされていた。少し指で周りを外に押してみると、二つ体にあいた穴から中の凹凸がよく見えた。
「入りたくなってきた。」
「そうしてくれなくちゃ、恥ずかしくて我慢できないよ。」
僕はベッドに上がるとチャックを下ろし、すぐ差し込んだ。
「Makoto, everything is going well? 」
突然、僕の正面のドアが開いて、それから女性の大きな声が聞こえた。ラサだった。
「きゃっ!」
イーラが下で僕をきつく締め付けた。
「Ką jūs...!?」
ラサの口から咄嗟に知らない言葉が出た。ラサは僕の目をまっすぐ見つめながら、重なったままの僕たちに近づいてきた。今度は英語で
「You know what you are doing, Makoto ?」
「Yes, we do, Rasa ! 」
答えたのはイーラだった。
「I think I have to tell about it to Michał.」
Michałというのはドンブロフスキーさんの名前である。
僕はどうしようもなく、ゆっくりとイーラの体から離れた。
その時、ラサの、ひっと息を吸い込む音が聞こえた。まだ硬く上を向いている僕の裸を見たラサは、驚きに打ちのめされた様子だった。薄青い瞳に湛えられていた怒りの色が、ひどい狼狽に取って替わられていた。
「Ne ! 」
ラサはそう叫ぶと、逃げ出すように走って出ていった。


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