それから-4
ラウルは指でティアラの顎をクイっとあげ、ティアラをまっすぐな瞳で見つめてくる。
ティアラはとっさに目をそらしてしまう。
あの変態王子に色々されてしまった。抵抗したけどダメだったって
正直に話した方がいいかな・・・と考えていると、そのまま押し倒されてしまった。
「―――許せねぇ・・・」
ボソッとラウルは呟いて、苛立った様子だった。
ティアラはとっさに謝る。
「ごめんなさい・・・ラウル!!!わた・・し・・」
そのまま涙が溢れてくる。
「違ぇよ・・お前は悪くない!!!お前を守るって言ったのに、
俺は何も出来なかった・・・。」
自分が責められると思っていたティアラは驚く。
「自分が情けねぇ・・・お前を嫌な目に合わせちまった・・・。」
ラウルはそう言いながら肩を震わせた。
初めて弱音を吐くラウルを見たティアラは、とっさに彼を抱きしめる。
「ラウル・・・」
「どうすればお前が安心するのかわからねぇ。」
「ラウル・・・ラウルさえいてくれればいい・・・」