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憂鬱なお姫様
【その他 官能小説】

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救済-3

―――薄暗い部屋の中、ドミニク王子は無言でティアラの拘束をといた。


どうやら彼は困惑しているようで、ティアラの顔さえ見れずにいるようだった。

そのまま暗い表情で静かに部屋を去っていく王子を、

ティアラはただ茫然と見つめていた。


数分前、ドミニク王子の分身がティアラの中に侵入してから、

数回彼女を貫くと王子のいきり立っていた肉棒が急にへなへなと萎えたのだ。

王子もこんなことは初めてだったらしく、自分自身も驚いていたようだった。


自分の手に入れたい女を心も身体も奪えず、自分の思い通りにいかない事に腹を立て、

挫折感を味わったこの王子に威厳は感じられなかった。


「あなたは、わたくしの理想の女性ではありませんでした。

もう解放しましょう・・・。」


そう言い残して部屋を去っていった。


ティアラは拘束された跡がついた手首をさする。

王子が行ってくれたのは良かったけど、ここが城のどの辺りかもわからないし、

服も破かれてしまってこの部屋を出ることも出来ない。


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