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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 美術その2 〜-4

『リトグラフ版画』
 石板表面に油性の材料で絵を書き、水を薄く引いてから刷ることで、書いた部分のみにインクを載せるというリトグラフ。 オフセット版の原型でもありますね。 床に置いた鏡を跨ぎ、片手で肛門を拡げながら、平板に解墨で自分の排泄口を描写します。 それから尿道で咥えた刷毛でもってアラビアゴムを塗り、インクを盛ってプレスするだけで版画が完成しました。

 ポイントはインクを持った後のプレス作業です。 版画に気持ちを込めるために、プレスは『私たちの身体越し』で行います。 つまり版画を跨いで寝そべったところで、美術教室に設置された巨大な簡易万力で挟まれます。 それから股間で版を押しつぶすべく、上からペシャンコにされるそうです。 簡易万力の操作リモコンは、私達が操作できます。 なので痛くて耐えられなければ、自分で抑えつける強さを弱めることは出来ます。 けれど強く抑えつけないとインクが全くのってくれないから、教官の合格は貰えません。 必然的に私達は自分の意志でリモコンを握り、自分の意志で肛門を描いた版の上に寝そべり、自分の意志でスイッチを操作し、自分の意志で身体でもって版を刷ります。 恥骨や尾骶骨が悲鳴をあげますし、涙だって溢れますが、最低でも1分は機械の強さを最強に保たないと綺麗な版画にならないから、どうしようもありませんよね。 蛙のようにへしゃげながら版を刷る無様な姿こそ、学園が私達に求める有り様なんだと思います。


 ……。


 他にも『孔版(シルクスクリーン)』やシャツへの版刷り、凸版というように、版画の技法は様々です。 技術を駆使してひたすら自分の肛門と向き合い、肛門を通じて『ウンチ製造機に過ぎない自分』を認識する。 そしてウンチ穴を別の用途に使えないか常に考え、ケツ孔の特徴を分析し、ケツマンコとして活用する可能性に思い至る――これが版画を通じて学ぶべき内容のようです。 

 美しい物を造るといっても、所詮ここは学園です。
 扱う対象は私たちが美しいと思う物ではなく、美しいと思うべきもの。 即ち卑しい牝に相応しい器官でした。 素直に感情移入できるものなんて、扱わせて貰えるわけがないんです。

 けれど【B2番】先輩が見せてくれた数々の肛門をモチーフにした版画の群れには、決して無様だとか、恥ずかしいとか、そんな卑下で片付けることのできない何かがありました。 そう感じさせてくれたのは、先輩がみっともない行為の底に託した想いの幾許かが作品の背後に現れているから――なんて思うのは私の身勝手が所以でしょうか? でも、いくら行動と姿勢を束縛されようとも、心まで完全に縛られはしませんもの。 ただただ肛門を刷るだけの版画だとしても、そこに創意工夫の余地はあるはずです。

 私にとって、授業はやり過ごすとか、無難に乗り切るだとか、そいう対象じゃありません。 アイドルになる夢を叶えるためにも、首席で突破すべき壁なんです。 例えミジメさで埋まっていようとも、どうにかして前向きに取り組んで、いい成績を修めてみせるつもりです。


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