屈辱-7
ティアラはその唇から逃れようと、必死に王子を撥ね避けるように彼の肩を押すが、
更に彼女を押さえつける腕の力が強まるだけだった。
王子は彼女から唇を離すと冷たい目のまま、低い声でティアラに囁く。
「この間あなたが他の男にしていたように・・・わたくしのペニスも舐めなさい。」
ティアラは涙目で首を左右に振った。
「ほら、早くなさい。わたくしは気が長い方ではありませんよ。
早くしないと、あなたの住んでいた国に何かしてしまうかもしれませんよ。」
そう言われてティアラは呆然と王子の顔を見つめた。
「あなた次第ですよ、ティアラ。口淫するか、大切な人が死ぬか・・・
どちらがいいですか?」
この人に逆らったら、きっとすぐに悪いことが起きてしまう・・・
自分さえ我慢すれば、ラウルも母親たちも守れるのかもしれない。
とっさにそう考えたティアラは、自分の気持ちを押し殺して王子に従うしかなかった。
彼女の身体から力が抜けると、王子は不敵に微笑みながら自らの衣服を抜き出す。