屈辱-3
部屋の窓から外を見渡す。
ティアラの暮らす城よりも、何倍も豪勢で大きな城だった。
自分の置かれている立場を思い出す。
ここで私が変なことをしたり反抗したら、すぐに戦争になってしまう・・・
それだけはなんとしても避けないと。
ラウルも無事なのかな・・・?
会いたいよ、ラウル・・・。
愛しいラウルの事を考えながら、ティアラは身体を休めるためにベッドに横になった。
彼女は馬車の中でほとんど休めなかったせいで、すぐに夢の世界へと旅立ってしまった。