温泉旅行-17
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「えへ・・・なんか 照れくさいな」
彩香は 俺と翔が待っていた部屋に帰ってきた
薄い水色の 水風船柄の浴衣に ピンクの帯
帯は 石田さんの物より細かったが
のちに 従業員と客を区別するためと知った
「似合ってるよ 神谷が地ビール買ってきてくれたんだ 飲もうぜ」
「へー!気が利くじゃん!て 飲むの早くない?」
たしかに まだ陽はまだまだ部屋を明るくしている・・・
「いいじゃん、今日は休みなんだぜ」
「そうね じゃあ」
彩香は 浴衣のせいか
少しゆっくりと歩き
たたんだ服を部屋の隅に置く・・・
その上に ペンダントとサングラスがあった
それから
俺の隣の座ってきた・・・
「じゃあ、こんな町に遊びに来てもらったお祝いかな?」
「久々の再開のお祝いじゃないの?」
「なんでもいいさ、ぬるくなるぜ」
「おう!乾杯!」
三人の手が瓶をぶつけていく
それから 少し苦みのある液体を軽く飲んでみた
「うーん いつものドライの方が美味しいな」
「なんだ!藤原はそんないいもの飲んでるのか?俺は第三のビールだぜ?」
「いい会社の勤めてるからな」