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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「羞恥心の死神」-3

そして私のことを抱きしめ、耳元で

「大丈夫、これでも周りのこと見てるんだから。誰かの足音とか、見られてないかとか、俺これでもちゃんと確認しながらやってるんだよ、こういうこと。」

勇樹はそう言いながら、私に覆いかぶさるように手を背中に回し、一瞬でブラのホックを外してしまう。

「ブラ脱がせながら、そんなこと言われても…説得力ないよ?」

「俺の小さな努力、報われないなぁ。」

露出した乳首に温かい感触が乳房全体に染みていくように感じる。

「っん…見てくれてて…ありがと。」

寒くはないと言っても、私の体は自分で思っているよりも冷えているらしく、勇樹の唾液や舌が熱く感じる。

「勇樹っ…。」

さっきの今で、私は勇樹の名前を口にする。

勇樹の全てを見透かすような鋭い視線が私に向けられる。

その視線に釘づけになったまま、私は一瞬にして勇樹に唇を奪われている。

唇に触れるか触れないかのところで私は目を瞑っていて、唇から勇樹が離れて少しずつ瞼を開くと、わたあめのようなふわっとした笑顔で勇樹は微笑んでいる。

キスをした後の勇樹は大抵こんなふうに笑う。

獲物を仕留めるような目で私を縛り付けて後、無垢な子供のような微笑で私を包み込むように抱きしめてくれる。

なんだか、高校生の男子生徒という入れ物にいくつも別の人間が潜んでいて、色んな状況でそれらが見え隠れしているようだった。

別の人間に体を触れているような気持ちになるけれど、私の瞳に映る勇樹は一人だけ。

だから、勇樹と過ごす時間はいつだって強い刺激が絶えなかった。

「今日はちょっと張ってるね…?」

乳首を舐めていない方の胸を、左手で覆うように触りながら勇樹はそう言った。

「…っ…そうかもね。」

勇樹は本当に私以上に私の体のことを把握していると私は思う。

「今日は…下は触っちゃダメな日だから…。?胸だけで我慢してっ…んっ」

勇樹はしばらく何も言わずに、乳首を吸っていた。

そして一度顔を上げて私の顔を見る。

「そうだったんだ…。無理させてごめん。」

勇樹に触らせたくても、触らせられない状態だと勇樹は即座に理解した様子だった。

「上だけなら、大丈夫だから…いいよ?勇樹が楽しみにしてたの知ってるから…。」

勇樹は胸の上に手を乗せて、私の目を見ながら

「ありがと。」

と一言呟いて、キスをした。

勇樹の中に、後どのくらい色んな勇樹が潜んでいるのだろうか。

私が勇樹に心を許していく程、私の知らない勇樹が姿を現す。

そんな知らない勇樹の姿を見たいという好奇心が、受け身な自分を変えていった。

「今度会う時は、たくさん触って欲しいな…。」

次に会う時は、触られに来てる私じゃなくて、触られたい私になってるはずだから。

今日だけは勇樹と私も我慢。



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