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憂鬱なお姫様
【その他 官能小説】

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隣国への旅立ち-4

「でも、隣国の王は戦争をしたくないと言うお考えなら、

あの王子にそんなに気を遣わなくてもいいのではないですか・・・?」


「それがだな、ここ最近ドミニク王子は独自に領土を広げるための

戦を始めてしまったのだよ。

国王も息子のすることを止められなくなってきたようだ。

それに、ドミニク王子はその戦争で見事勝利している。」


国王はため息をつきながら続ける。


「それで困った事と言うのは、これからなんだ。

王子はティアラを嫁にもらいたいと言ってきた。

私はもちろん反対した。

私の姪と、隣国の王の甥の婚約の話を進めている所だと。

しかし王子はこれは政治的な結婚ではない。と言い出してな。

ティアラに一目惚れをしたから妻に迎えたいだけだと。


私たちが困惑の様子を見せたら、王子はまずは数週間、

旅行と言う名目でティアラを隣国へ迎え入れるというのはどうでしょう?

と言ってきたのだよ。そして門が閉まっているのもそのせいだよ。


王子がティアラが逃げないようにと、門を閉めるように言ってきたのだ・・・。


もしティアラが逃げたとしたら、王宮の誰かが手助けしたという事になって

戦争になってしまうかもしれない・・・。

まずは先手を打ってラウルを避難させた。


それで本題だ。単刀直入に言うが・・・悪いが明日、

ドミニク王子と一緒に隣国へ行ってもらえないだろうか?」


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