変容-7
もちろん、「仮面の組織」など存在しない。全ては望を堕とすための嘘だった。
いや、人身売買組織は存在するが、男はその小間使いなどでは無く、その組織を作り上げ、今なおその中核に居座るフィクサーだった。
だが、そうとは知らない望が、散々犯され、夫に捨てられ、極限まで低下した自身の『女としての価値』を認めてくれる男をアイデンティティの拠り所とした事は、ある意味、当然の結果といえるだろう。
自己の存在理由を男に依存する望は、男の異常な要求をすすんで受け入れ、今では完全に肉奴隷と化しており、男が家にいる間中…移動中以外は文字通り常時…その口かマンコかアナルに男の陰茎をくわえこみ、その精液と小便を体内に流し込まれている状態だ。
女教師から一転、『おしゃぶり人形』になった姉に対して、妹は一日の大半を男のチンポを体内に納めるている『ペニスキャップ』に作り替えられていた。
“姉妹揃ってザーメン袋だな。”
何も知らず、目を閉じてうっとりした表情で実姉の肉片を味わう女の様子に、男の陰茎は隆々とそそり立った。女の頭を自らの股間に戻し、フェラチオを再開させる。
望の口内では、二人の唾液と男の陰茎から溢れる先走りの汁と未だ飲み込めていなかった姉の肉片が混ざり合い、何とも言われぬ感触を陰茎に伝えてくる。それは正に背徳の極みとも言える感覚だった。
報告書によると、恵は半年に及ぶ航海で延べ八千回以上、小便器兼ザーメン便器として使われ、最後には身体より先に完全に心が壊れたそうだ。
一説によると日本人女性の生涯セックス回数は約二千回らしいので、恵は誘拐から一年半程で、通常の女性が一生かけて経験するセックスの５倍の量をこなした計算になる。その頻度は一日あたり１８回…通常の１００倍以上もの密度だった。
当然、そんな量も質もキチガイじみたセックスに、そう長くは耐えられるはずもないのだが、恵はあの華奢な身体で、過去に同じ境遇に堕とされた女の耐用日数記録を塗り替えた。
だが、ついに心が壊れ、公衆便所としても使い物にならなくなった恵は、睡眠薬で眠らされた後、船上でバラされて骨ごとミキサーにかけられ、コマセとして外海に捨てられた。
事前の契約通り、恵がむごたらしく解体され、『挽き肉』になって捨てられる様子は、余すところなく録画され、スナッフビデオとして。また、恵の心臓、大殿筋、大腿二頭筋、乳房、腹部の脂肪組織は冷凍され、眼球、脳、舌、乳首、クリトリス、子宮はそれぞれホルマリン溶液が入った瓶に入れられて男の元に送られた。
テーブルに置かれている小瓶はその内の一つで、黒ずみ肥大化した恵のピアス付き乳首が吊り下げられており、皿の上の肉は解凍した大殿筋をスライスし、乳房の脂肪を使って妹に炒めさせたものだった。
男は恵の心や魂を蹂躙しただけでなく、その身体までも文字通り『食べ尽くして』いた。
口内に広がる姉の尻肉の味と陰茎に伝わる妹の口の感触を楽しむ男は、程なく最上級の射精感と共に大量の精液を望の口内に吐き出した。
股間に吸い付いていた望は嬉しそうに生臭いザーメンをドレッシングに姉の肉片を飲み下してゆく…。
その様子を満足気に見下ろし、ドクドクと数回に分けて望の中に精液を流し込みながら、男は更なる刺激を求め悪魔の思考を紡いでいた。
“次の獲物が手に入るまでは使ってやるが、その後は姉と一緒に合挽肉にしてやるからな。くっくっく…全てが嘘だと分かった時、お前はどんな顔をするだろうな。まあ、それまではせいぜい専用便器として使ってやるよ。”
んっ…ちゅぷ…ちゅ…
射精したにもかかわらず変わらぬ強度と大きさを保つ男のチンポを、うっとりした様子で舐めしゃぶる望…
数ヶ月後には無惨にも殺され、
姉同様ミンチにされた挙句、
姉の肉と混ぜられ焼かれ、
『ハンバーグ』として男の口内に入り、
糞としてひり出され、
下水に捨てられるであろう女…
その頭を、男はこれ以上ない程の優しさで撫でた。
“ふふ…お前はどんな味がするかな？”
香ばしい人肉の香りと生々しい精臭が混じり合う部屋の中、男はこの世の倫理を犯す人外の法悦に酔いしれていた。
−−−−−完−−−−−