取引-8
(どうしよう・・・。
ペンダントを取られた上にラウルとのエッチ見られてただなんて・・・。
それに王子のを舐めろって・・嫌だっ !
絶対無理だよ!!!)
自室に辿りついても、ティアラの心臓のざわめきは収まらなかった。
とりあえず、あのペンダントの持ち主だった母親に相談してみよう。
そう思って、彼女の母親の元へ尋ねた。
「――お母さん、ティアラです。もう寝ちゃった・・・?」
ティアラがノックすると彼女の母、ティエラが眠たそうな表情でドアを開けてくれた。
「どうしたの、こんな夜更けに・・・?眠れないの?」
「・・・ごめんなさい、少し話していい?」
「急ぐ事なの?」
「ちょっと・・・。」
ティエラは娘の表情が暗いことに気がつき、彼女を部屋へと招いた。