序章-2
しかしラウルには大事に想う少女がいました。
それは幼馴染みのティアラという女の子です。
色々な障害を乗り越え、彼らは愛し合うことが出来るようになったのですが、
彼女はこの国のお妃様の姪にあたり、
現在、ティアラは彼女の母親と一緒に城に住んでいます。
彼も始めたばかりの狩人としての仕事で忙しくなり、
彼らは頻繁に会えなくなってしまいました。
しかし文句は言えません。
ラウルは元盗賊だったので、本来なら処刑されるところでしたが、
心優しいお妃様とティアラの必死の説得から、
一人前の狩人になればティアラと一緒になることを認められました。
なので、ラウルは修行に励み、
早く独り立ちできるように仕事に精を出して暮らしていたのです。
愛するティアラを迎えに行くために・・・。