開花-1
…結局、恵は賭けに勝つ事は出来なかった。
男の指で一度絶頂を迎えた恵は、その後、間髪入れずアナルに挿入されたチンポで、あまりにあっけなくイかされた。
尻穴挿入からわずか1分。
男は、忘我の境地にある恵の菊座に陰茎を刺し入れ、更には、膣に入れられていたタンポンを抜き取ると、そこに人差し指と中指を挿入して、Gスポットを圧迫しつつ、親指でクリトリスを優しく撫でた。
指による愛撫で高まった性感が下降する前に上積みされた快感は、恵の自制心を吹き飛ばし、人妻であり、教師である恵は、自分でも悔恨とも喜悦とも分からぬ涙を流しながら全身を痙攣させてイキ果てた。
その後は、勝負に負けた悔しさではなく、『もう快感を我慢しなくていい』という認識が恵を淫婦へと変貌させた。
男から与えられる快感をすすんで貪り、愛液と潮を垂れ流しながら獣の様によがり狂った。
男が射精するたび、己の腸液とザーメンにまみれたチンポを喜んでしゃぶり、男の首に腕を巻き付け、抱きしめながら舌を絡め合い、男の腰に足を絡めて抽送に合わせて淫らに腰を振った。
そこには理性のひとかけらも無く、あるのはただ、毒々しく花開いた性への欲望のみであった。
“これで、この女の全ての穴を使用した。まあ、大したこと無い穴だったな。”
嵐の様なセックスが終わり、男はベッドサイドに腰掛け、タバコを吹かしている。
恵はベッド上で…閉じる力も無いのだろう…潰れたカエルの様に両足を開いて、男と自身の様々な体液でぐちゃぐちゃになった股間を晒しながら、仰向けで荒い息をついていた。
この女の喉は絶品だが、その他は特別優れているところはない。強いて言うなら小柄な分、マンコが狭いのと、ケツの穴の締まりが多少良かったくらいだ。
乳はまな板だし、尻の肉も薄い。細身ではあるがくびれは申し訳程度しか無い。成熟した女性と言うより幼い少年の様な体型だ。メリハリに欠けること甚だしい。
しかし、男は元からそんなものを期待してはなかった。
男が価値を置くのは恵の貧相な身体などではなく、「人妻」や「音楽教師」といった社会的ファクターと、「貞操観念」や「知性」、「プライド」といった人間性。そして「退廃」や「享楽」といった反社会的要素からの距離だ。
そして、それらの点で恵は非常に価値のある獲物だった。身体の粗末さなど何の問題にもならない。
“そう、身体なんていくらでも作り替えられるからな。”
男は恵を肉便器に作り替える過程で、様々な身体改造を施すつもりでいた。
“くくくっ、元の身体とは遠くかけ離れた、男の嗜虐心を煽り立てる身体にしてやるよ…。だが、それはもう少し後だ。”
「ハッ…ハァ…ハァ…」
あられもない格好で、全身を包む絶頂の余韻に浸りながら、腟口からは愛液と経血が混じり合った赤黒い液体を、尿道口からは潮の残滓を、散々犯されポッカリと空いた尻の穴から白濁した精液を垂れ流す恵…。
恵の陰部からはそれら全てが入り混じった、淫靡の極ともいえる、むせかえる様な性臭が立ち上っていた。
男は腰を上げてベッド上に仁王立ちすると、片足を動かし、イキ果てて横たわる恵のだらしなく開ききった尻穴に、躊躇いなく足の親指を突っ込んだ。
…ブチュッ…
卑猥な音とともに尻穴に残るザーメンがあふれ出るが、男はかまわず、そのまま足先で恵のアナルをぐちゃぐちゃとほじくり回す。
「あ…ぁ…」
その様はまるで、路上の『生ゴミ』を足先でいじくっているかのようだった。
“ケツの穴を掘られて、恥ずかしげも無くブヒブヒ鳴いた今のお前にふさわしい仕上げをしてやるよ。”
男はさらに下腹部に意識を集中させると、陰茎に手も添えず恵に向かって放尿した。