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変容
【教師 官能小説】

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表出-2

 中指に続いて人差し指でタンポンが入ったままの膣口付近を、親指でぷっくり膨れたクリトリスの上部を触り始める男。

「あっ…いっ…い…やぁっ!」

 三所責めで急速に高まる快感に、恵は首を捻り大きく身体をくねらせ、堅く目を閉じ眉間に皺を寄せるが、男の愛撫はそれで終わりでは無かった。

 陰部を責める手とは異なるもう一方の手が、その中指と薬指の間に乳首を挟みながら、恵の薄い胸を肋骨に押しつける様に揉みほぐしにかかる。

「あぁ…あっ!…はぁあっ…んんっ!…うっ…うぅん…」

 男の指は前回同様…いや、それ以上に、全く別の生き物の様にそれぞれが動き、恵の身体の各所で的確に性感をほじくり返していく…。

 触られている場所を意識させつつも、その刺激に慣れさせない様に、それぞれの急所をランダムに、かつ強弱をつけて刺激する男。その手管に恵は早くも溺れつつあった。

「…だめっ!…あぁん…んっ…うっ!…うぅん…いっ…やっ!…あぁん…あぁっ!」

 間断無くこぼれ出る喘ぎ声…。

 男の責めは容赦が無く、恵は哀しいほどに全く抵抗できない。

 男にいいように嬲られ、壊れた人形の様に嬌声を上げる恵だが、乳首、乳房、乳輪、クリトリス、膣口、肛門…そのどれ一つとして男は強い刺激を加えてはいない。

 それは、固い殻の実を錐で穿つ様な愛撫ではなく、酸の海で周囲から徐々に溶かしていく様な手口。

 己の性欲を優先させ、出来るだけ早く殻を割って実にたどり着きたいと考える普通の男のセックスとは異なり、実を傷つけず、全ての殻を剥ぎ取るその手法は、巧妙にして精緻と言えるものだった。

“だ…め……がまん…しな…きゃ…”

 恵の中で、かろうじて残っている理性の欠片が叫ぶものの、男の手が触れている部分全てから湧き上がる快感は二次関数的に膨らむ一方だ。

“一度割れた殻の破片をつなぎ合わせても、何の意味も無いんだよ。”

 愛撫を始めてからものの数分。

 己の手の中で喘ぎもがく人妻の反応を楽しむ男は、薄笑いを浮かべたまま、恵が纏う最期の薄皮を剥がしにかかった。

“さあ、お高く気取った女教師…その汚らしい豚の本性を現しな!”

 刺激が重複しない様不規則に蠢いていた男の指が徐々にリンクし、その動きを強め始めるとともに、舌による愛撫が恵の耳朶に加えられ、その全てが和音を奏で始める。

「はあぁっ!…あぁ…あんっ!…あぁぁ…いっ…いぃ…ああっ!」

 男が作り出す快感のシンフォニーは、見る間にその音量と厚みを増し、汗ばみ震える恵の全身を隙間無く覆っていった。


 もう、何が何かよく分からない。
 こんなに気持ちいいものを我慢するなんてできっこない…。
 これ…もう…無理…。


 恵は、自分がどんな反応をしているかすら自覚できない状態になりつつあった。

「はっ…んんっ!…んあぁっ!…ああぁん!!…いっ…うっ!…ぁあっ!…いあぁっ!!」


 そしてそこに、最期の一撃が加えられる。

 男は、恵の耳穴をほじくっていた舌の動きを止め、低く、そっと囁いた。


「ここでイっても…」

 恵の意識がその声に向けられる。

「…カウントしないでやるぞ。」


“………!!!”


 数瞬の後、惚けた頭でその言葉の意味を理解した時、恵の中で何かが切れた。


「ああぁぁんっ!!…いっ…いいっ!…いいっっ!!…イクっ!イクっ!…イクぅっ!!」


 男は、潰れるほどに乳首を強く挟みつつ乳房を鷲掴むと、クリトリスを指先で弾き、恵の耳たぶを噛んだ。

「イクっっ!!…イっっクぅうぅぅぅ!!!」

 恵はイった…両足を突っ張り、身体を反り返して、部屋を満たす絶叫とともに。


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