関係-2
昨日もタクミはちづるの家に居た。
夕飯とお風呂が終わり、
2人は布団に入る。
豆電球だけついている暗い和室。
1つの布団に入るとタクミが言う。
「こないだの元彼の話、
詳しく聞かせてよ。」
「 ? 元彼?」
「初エッチの時の、鼻血の。」
タクミは自分の頭を支え起こし、
ちづるの方を向いていた。
ちづるは
うつ伏せになっている。
「、ぁーー、、うん、。
でも、、あの時話した事と
一緒だよ?
出ちゃって、フラレた。
おしまい。 ふふっ、、 」
「なんでフラれたのか、
理由は分からないままなの?」
「っんーー、、
まぁ、後から結論は
自分の中で出た、、かな。」
「結論?」
「ん、うん、、。
その彼とは職場の人の紹介で
出会ったんだけど。」
「うん。」
「なんてゆーか、その彼は
私と付き合いたかった、
というよりは、、」
「うん。」
「アパレル勤めの人に憧れてた?
ってゆーか、、
んーー、、
うん。 」
「、、職業でちづちゃんを選んだ、
みたいな?」
「そう、そう。
アパレルは、
華やかな印象があるのかなぁ?
それと、、」
「それと?」
「男慣れしてる、って印象を
持ってる人が、、いるのかも。」
「 、えーー?
なにその思い込み。」
「ふふっ、、本当だよねー?
でもね、そういう人
結構いるみたい。
その、、、
私を紹介した女の人、
私の先輩だったんだけどね。
その人が後から
その彼に言われたって。 」
「 ? なんて?」
「次はもう少し、
重くない女の子紹介してって。
ふふっ、、
重い女。 らしいです、私。」
「 、 、、。
なんか、それさぁ、、
嫌な女だねーー。」
「ぇっ? 誰が? 私?」
「 、は?
違うよ。その女だよ。」
「そう?」
「普通、そういうの
本人に言わなくない?」
「んーー、、
でも、私もいっぱい
その人に愚痴ってたから、、。
フラれた理由も知りたいって、
自分で言ってたから、、かも。」
「でも普通、言わないよ。
傷つくに決まってんじゃん。」
「ふふっ、、本当だよねー?
傷ついちゃったよ、見事に。」
「、 、、 、。」
タクミは少しの間、考える。
そしてこう聞いた。