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なつやすみ下弦の夜
【学園物 官能小説】

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下弦の月は、深夜0時にのぼりはじめる-3

夏休みが終盤にさしかかったころ、僕は夜が深まってからデジカメを三脚にとり付けて、家の裏手の丘に出かけた。
自由研究に「月の満ち欠け」なんてテーマを選んで、夏休みのあいだ、晴れてたら月の写真を撮ってたんだ。もう夏休みが終わるから、今夜の撮影で締めくくるつもりでいた。

丘の上の広場にのぼって来たら、遊具のかげでチラチラと光るものが見えた。何だろうと思って、こっそりデジカメのズームでようすを見てみると、こんな夜中に花火をしてる女の子がいた。
「カズミ…カズミやろ。」
僕が近づくと、笑顔を見せたのはやっぱりカズミだった。ユカタを着てて、髪が短くても女の子らしい姿だった。
「すごいな……ごっつい似合っとるやん。」
「ふふっ、ええやろ。自分でも一回着て、夏の思い出作っとこと思って。」
僕はカズミに言った。
「こないだ、ゴメンな。」
「何が?」
「エッチな事、してもて。」
「何言うとんのん。あんなん、エッチなうちに入らへんで。」
カズミは僕のそばに来て、耳元でささやくように言った。
「こないだの夜、みんな女の子同士とか、彼氏とかとエッチな事して、ユカタが脱げたから私が着付けし直しに行ったんやで。」
「え、え〜っ?」
「私が打ち上げ花火の音がイヤやのに、お祭りに行ったんは、そんな理由があったんやから。」
「そうなんや……」

カズミが、僕に寄りかかってきた。
「私やったら、ユカタ脱いだってダイジョブやからね。」




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