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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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再び、青森へ…-10

そして人間関係が生まれ変わったこの青森での長い一日は幕を閉じた。

薄暗くなった駅のホーム、佐伯君と、今日はお姉さんの家に泊まるという先輩。最早彼女も青森の住人に見えて仕方がない。

「いい湯だったわね。」
「そうですね。」
「そうそう、お陰で私のぼせちゃった。」

その上、鼻血まで垂らして。

「良い湯なもので。」

それだけか理由ではないと思うけど。すると一条君がのそのそとやってきてぼそっと彼女の耳元でこう呟く。

「俺たちは親友だっ!」
「おおうっ♪」
「あの後も背中こすりっこしたり髪洗ってあげたり、風呂上りはあたるがジュースを風馬におごってあげて。」
「はぅーん💛」

よだれと鼻血が噴き出す巴ちゃん、んもぅ。

それから列車が来て、私は早乙女先輩と、風馬君は佐伯君と硬い握手を交わした。

本当に二人は親友になったんだ。

夜の列車内、私は可愛い寝顔の風馬君を見つめる。

ありがとう、風馬君。

彼の頬に再びキスをする。


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