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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Yuki:「似ている人」-6

瑠奈は身体をピクリともさせず、力のない声で

「なに…」と一言だけ言った。

「俺のこと、忘れて欲しくない…。俺も瑠奈ちゃんのこと忘れたくないけど…。」

瑠奈を抱きしめている自分の力が徐々に弱くなっていくのを感じる。

もう、言ってしまおう。拒絶されても仕方がない。

この関係は、本来許される関係ではないのだ。

一時的に許された関係。そのタイムリミットを過ぎれば禁断の関係に。

また陽のところへ戻るだけ。

「瑠奈ちゃん、我慢しないで本能のままに、俺に身体を預けて。それで、もっと気持ちよくなって…俺がいなくなっても俺のこと思い出して何年も何年もオナニーするくらい、俺の体無しじゃ生きられないくらい感じて。」

取り返しのつかない事は、もう既に口走ってしまった。

全部吐き出す…。

「でもね…俺は陽との約束守りたいし、俺も絶対やらないって決めたから、自分ではもう…どうしようもできない…。」

95%は吐き出した。残りの5%を言うのに、声が震えて、涙が溢れて視界が霞む。

「だから…瑠奈ちゃん…っ…ううん、瑠奈…そんな臆病な俺のことも、壊して。俺の理性を本気で壊しにくる瑠奈はきっと、世界で1番美しい瑠奈だよ。」

これが、俺の100%なんだろうか。

それが瑠奈に伝わったのかどうか、俺にはわからない。

伝わっても、叶わなくても、もう後戻りはできない。

第11話 終わり


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