百均がアタシを変えていった-3
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毎日百均をウロつくアタシ。
オヤジからもらったライターもコンドームもタバコも、また学校の友達にあげてしまった。
そしてお金も残り少なくなった。また「補給」してもらいたくて、アタシはオヤジの姿を見つけるためだけに百均に来ていた。
「何か、いいのはありますかな?」
オヤジがアタシに近づいてきた。アタシが黙っていると、オヤジは
「例のヤツが必要ですかな。」
と言った。アタシがうなずくとオヤジは言った。
「じゃあ、ちょっとオレを気持ちよくさせてくれるかな。」
アタシはオヤジとあの踊場にやってきた。
オヤジを「気持ちよくさせる」ってどうするんだろう、と思っていたら、オヤジはアタシの目の前でズボンのジッパーを下ろして開いた。
「え?」
オヤジがそこからつまみ出した珍々は、鮮やかな紫色をしていた。
「驚いたかい、キミにあげたのと同じコンドームをかぶせてるんだよ。」
「そ、そうなんだ……」
アタシはずいぶんコンドームをもらったけど、中身を見たことは一度もなかった。
「さ、オレの言うとおりにしてくれ。まず右手の中指と親指をここにグッと巻きつけて、そして左手の指で先っちょをねじるようにもんで欲しいんだ……そうそう。気持ちいいよ。」
オヤジの珍々が固くなって、巻きつけた指がほどけそうになった。アタシは指先に力を入れてそれを締めつけて、先っちょをグリグリともみ続けた。
「いいなぁ…… オレのやり方でオレを気持ちよくさせてくれるなんて。キミに会えてよかったよ。」
オヤジがそう言った瞬間、破裂したかと思うほどコンドームの先が白くふくらんだ。オヤジの珍々は、ゆっくりと垂れ下がってきた。
「もういいよ。ありがとう。」
アタシが手を離すと、オヤジは珍々をズボンにしまいこんだ。
オヤジは立ち去っていった。
アタシの指先には、コンドームにたまった白い液の熱がまだ残っていた。