禁断の愛-4
3・
華江は、全てを元どおりに直して、一回り点検の目を走らせてから部屋を出た。
明に、叱言を言うのはやめた。どうせ分からず屋の親の言うことなど、聞き流されてしまう。
それよりも血気盛んな男が、手元に居るのを無駄にすることはない。
夫の単身赴任はいつまで続くのか、駐在員の妻として当然なことと何の疑いも持っていなかったが、このまま老いさらぼえていくのは耐えられない。更年期が、目の前に迫っている。
明が帰ってきた。
華江は、洗濯籠に自分のパンティと下着を入れて、明に声をかけた。
「あなたの下着、籠に入れておいて頂戴・・・一寸買い物に行ってきますからね」
華江が帰って、洗濯籠を点検すると、華江の下着の順序が変わっていた。明が、開いて見たに違いない。うっかりしていたが、今までにも見られていたに違いない。
華江は、明のベッドで漏らした蜜でことさらに汚したパンティを、入れておいた。明が、手に取って匂いを嗅いでいるのが目に見えるようだ。
華江は、洗濯籠の中から明のブリーフを一枚抜いて、オナニー用に自分のベッドに持ち込んだ。
次の洗濯日、華江は自分の蜜で濡れた明のブリーフを、籠に入れておいた。
華江のパンティが一枚少なくなっていた。
また、次の洗濯日、明の精液で汚された華江のパンティが戻ってきた。
洗濯の度に、華江と明の汚れた下着交換が続いた。
しばらくして、華江の入浴を明が覗き見しているのに気がついた。
華江が、庭の木陰に面した浴室の窓に隙を作っておいたのだ。
明の覗きを確認して、華江はことさら後ろ向きに屈んで、尻を明の目にさらした。明の目に、恥毛に縁取られた会陰が浮かび上がっているに違いない。
雰囲気で、明が覗き見をしながら肉棒を扱いているのが容易に想像された。
華江は向きを変えて、クリトリスを弄って見せた。華江が喘ぎ声を上げると、明は射精をして果てる。それを合図に、華江もイッテみせた。
二人は何事も無かったかのように、そ知らぬ顔でいつもと変わらぬ生活を続けた。