父の温もり(楽屋話1)-3
――ケンジと夏輝のその夜の続き
「僕の膝にお乗り、夏輝」ケンジは脚を伸ばして座り、まだ荒い息を繰り返している夏輝を誘った。
夏輝はこくんと頷き、ケンジと向かい合うカタチで彼の膝に跨がった。
ケンジのものはまだ硬く、大きさを失っていなかった。
「ケンジ、すごい……」夏輝は小さく呟いた。
ケンジはふっと笑って、夏輝の頬を温かな両手で包み込み、額をくっつけ合った。
「君の身体があまりにも魅力的過ぎるんだ」
それからケンジは夏輝の腰に手を当てて、彼女の羽のように柔らかく軽やかな身体をふわりと持ち上げ、天を指した自分のペニスの上に導いた。
夏輝は仰け反りながらケンジを再び中に受け入れた。
んんっ、と呻いて、ケンジは夏輝の身体に手を回し、自分の胸に密着させると、その白くしなやかな身体を上下に揺すり始めた。
「ケンジ、ああ……」
「夏輝、気持ちいい、すごく……」
そう言いながら、ケンジは夏輝の首筋に舌を這わせた。
夏輝は激しく喘ぎ始めた。
「ケンジ、ケンジっ! ま、またイっちゃう! あたし、あたしっ!」
「僕も、も、もう……んんんっ……」
ケンジは歯を食いしばり、夏輝の身体をきつく抱きしめた。そして夏輝の口を自分のそれで塞ぎ、激しく吸い始めた。いつしか夏輝は自らの身体をバネのように弾ませ、熱いケンジの分身の感触を身体の奥深くで味わっていた。
「な、夏輝……」
「イくの? ケンジ。いいよ、いつでも来て、あああ……」夏輝は顎を上げて懇願するようにケンジの首に腕を回した。
ケンジの動きが速く激しくなり、夏輝の全身に鳥肌が広がった。
そしてぐうっ! という音がケンジの喉元から聞こえ、彼の中から弾けだした熱い液が夏輝の体内に射出され始めた。
「んんんーっ!」夏輝はケンジとキスをしたまま、大きく呻きながら全身を震わせた。
動きを止めた夏輝は、自分の中で放出を終えたケンジのペニスがまたむくむくと大きさを増しているのに気づいた。
「ケンジ?」
「な、夏輝……」ケンジは顔と耳を真っ赤にして荒い息を繰り返している。
夏輝はケンジの目を見つめ返した。「……来て、何度でも。あたしももう……」そして夏輝はケンジの身体を押しやり、仰向けにすると、彼のペニスを受け入れたまま身体回転させ、後ろ向きになった。
ケンジは上半身を起こして夏輝の腰をがっちりと押さえ込むと、そのまま膝立ちになった。夏輝はそれに合わせて四つん這いになった。
「夏輝、今度は違う場所を愛してあげるよ」
ケンジはそう言うと、夏輝の背中から腕を回し、うつぶせにした。そしてそのままケンジは彼女の身体にのしかかり、繋がったままのペニスを真上から夏輝の谷間に深く押し込んだ。
きゃあっ! という悲鳴を上げた夏輝は全身を痙攣させ始めた。「ケンジ! ケンジっ!」
ケンジはシーツに両手を突き、えぐるような動きで夏輝の敏感になった谷間に熱いものを抜き差しした。
「だめっ! だめっ! 壊れちゃう! ケンジ、ケンジ!」
身体を押さえ込まれた夏輝は激しくもがきながら目から涙を溢れさせていた。
やがてケンジは夏輝の背中に自分の身体を密着させ、汗ばんだ二つの白い膨らみを両手でぎゅっと包み込んだ。そしてさらに腰の動きを大きくさせた。
「んっ、んっ、んっ! 夏輝、遠慮しないで」
「ケンジ! も、もう……」夏輝は息も絶え絶えに目をむいて激しく喘いだ。「だめ、だめっ! 飛んで行っちゃいそう!」
「イ、イくよ、僕も」
夏輝は身体を大きく震わせながら声にならない呻き声を上げ続けている。
「イくっ、出るっ!」
そして夏輝の身体の最深部にケンジのペニスが到達し、次の瞬間、中で破裂したように膨張したかと夏輝が思った途端、再びケンジの体内から噴き上がったものが激しくそこに放出され始めた。
「ああああーっ!」夏輝は汗だくになって身体を震わせながら叫んだ。