立ち込める暗雲-3
「そんな、事が。」
「……。」
いつものドーナツ店、私は昨日の事を巴ちゃんに打ち明けた。
「こんな事なら、電話何かするんじゃなかった!」
「若葉…。」
大好きな彼が遠くへ行き、私の唯一の楽しみがこんな事になる何て。
「あれからアイツと電話してんの?」
「……。」
両手でコーヒーカップを持ち、首を横に振る。
電話、したいけど何だかそんな勇気もなく。
大丈夫、よね?
ただただそう自分に言い聞かせる。