擬似恋愛(後編)-3
・
向かえ挿れやすいようにした動きに誘われ俺の猛りが熱い潤みの中へ深く沈んでいく。
「嗚呼…っ」
「───…っ」
奥に到達して一つになった途端二人で熱い溜め息を吐いて抱き締めあった。
ゴムを着けていても気持ちいいから何もいうことない。
優しくて温かい
柔らかな感触が俺を包み込む。
「はあ…っ…晶さんの中やっぱ気持ちいい…っ」
「夏希ちゃんいつもそれ言う」
「いつも気持ちいいからしょうがないよ…」
俺は中の温度を味わいながらゆっくりと腰を律動させた。
「ねえ晶さん…」
「ああっ…」
腰を揺らしながら晶さんに問い掛ける。
「俺のコレ、すき?」
「……──…んっ」
答える代わりに猛りをギュッと締め付けてくる。
一度、抜いちゃってるから結構余裕がある俺は晶さんの表情を眺めながら膣(なか)の急所を犯す。
急所を突く度に締め付ける熱い潤みの内壁──
黒い綿毛が無くなった今、結合部は露に晒されて俺を興奮させる。
トロケたヶ所に何度もめり込んでは晶さんの蜜を絡めて注送を繰り返す赤黒く光る俺の猛り──
やっぱイヤラシイ…
今日の晶さんはいつもと違う感じがした…
ゴムまで準備してくれちゃう上にパイパンになって待っててくれるんだから…
俺、自惚れちゃっても知らないよ?──
晶さんが俺のことを想うようになってくれてるなんて自覚したら──
たぶん俺、かなり図々しくなっちゃうと思うよ?
想われてるなんて自信もったら──
俺、何するかわからないから…
甘やかされたらたぶん墓穴掘る──
「晶さん…気持ちいい?」
「うんっ…気持ちいっ…」
「すき?」
「うんっ…す、きっ…」
「ほんとに?」
「んっ…」
晶さんが答える度に熱い膣が俺を奥へ引き込もうと誘惑する。
・
俺は晶さんの腰を自分の方へと引き寄せ深く繋がるように密着させた。
少し律動を早める。
腰を前に押しやる度に熱い蜜が噴き出すように溢れ脇に広がる。
「すげえ…もうベタベタっ──…」
イヤラシイなんてもんじゃない。
その淫らな秘部の情交に狂いそうになる。
ツルツルの陰部を晒した晶さんから滴る多量の蜜。
それを眺めながら思った。
やっぱ躰から生えてる物は必要だからこそ、そこに存在するわけで…
いまもなお、洪水のように溢れる晶さんの蜜は陰部の付け根を通り越し、津波のように太股まで流れてはみ出している。
晶さんのそこはまるで防波堤の植林を伐採されたようなものだった。
塞き止める物が無くなっただけでこんなにも溢れかえるのかと、少し魅入ってしまった。
「はあ…晶さんっ…」
そろそろ俺の余裕がなくなってくる。
心地よい圧迫に責められて俺の欲を絞り出そうと晶さんの膣が動き始めていた。
もっと深く繋がりたい。
果てを間近に控え、そんな我が儘が沸いてくる。
俺は晶さんの片足を肩に担ぐと腰を晶さんの熱い粘膜全体に擦り付ける様に動かした。
「ああっ…いっ…──」
「……つ…キツっ…」
快感に顔を歪めながら俺の躰の下で身悶える晶さんに釘付けになる。
「はあ…っ…晶さっ…膣(なか)で射くからねっ…」
貴女が求めるままに俺はその欲を解放する──
あの中出し以来、久し振りに最後の一滴まで晶さんの膣(なか)に包まれながら猛りを痙攣させる。
果ててから晶さんの気持ちがよくわかった……
やっぱ好きな人の中で最後まで果てるって最高に気持ちいい──
たぶんそれは晶さんも同じで
俺の猛りが微動しながら一滴一滴を放出する。
その度に晶さんの膣内もそれに答えるように切なくなる程の締め付けを繰り返していた…