未来に向かって-1
ホテルのガレージから道路に出る。今日初めて陽の光を浴びる。太陽が黄色く見えると言うことを聞いたことはあるが、実際にここまで黄色く感じたのは初めてだった。
それだけ充実した一夜だった。恐らく絵美も同じように思っているだろう。
時間は朝の10時前。チェックアウト期限の10時ギリギリまで部屋でまったりしていた。
「朝ごはんどうする?」
ホテルではモーニングサービスがあったので利用した。モーニングと言っても、トースト2枚とカップスープ、ハムエッグにサラダの洋食か、ご飯と味噌汁に、焼魚(鮭)に海苔とお新香の和食。どちらも朝食としては少量の内容。サービスだから贅沢は言えない。けれど、やはり物足りない。
「そうねぇ、足りないのは足りないけど、時間的に微妙だよね」
確かに今すぐ腹を満たせば、昼食の時間設定が難しくなる。
「今日は何時までに病院に帰ればいいの?」
「一応、夕飯までには戻ってくれって言われてるの」
病院の夕飯は、18時だ。そこから逆算して、今日の予定を立てなければならない。泊まるとは思っていなかったし、当然今日の予定は何も考えていなかった。
それでも、地元の情報誌の編集者なだけに、ネタには事欠かない。あとは、絵美のリクエストを聞いてみて組み立てることにする。
「今日はどうする?」
「うーん、このなんともいえない気怠さのまんまでもいいかなぁなんて。でも、折角のお天気だし」
絵美が言った「気怠さ」。この気持ちは僕も良くわかる。昨夜、二人が盛り上がった回数は、今朝の情事を含めて計3回。二人は愛し合った。
「昨日は海に行ったから。今日は山がいいかなぁ」
絵美の希望で、僕は近くの■■山に車を走らせた。
山に着くまで、絵美はどこか遠くを見つめるような表情で、気怠さ加減MAX。時折うっとりとした表情で何かを思い出すように、ボーっとしていた。
(あぁん、とろける様な夜だったな)
頭の中は朝の2回戦目を思い出していた。
「あぁぁーー」
僕の舌が、絵美のクリトリスを刺激する。そのたびにオマンコをグリグリと僕の顔に押し付けてきた。絵美の淫汁が僕の鼻や眉間にべっとりと付く。僕はその状況に興奮し、爆発へのスイッチが作動した。
そんなことなど知らない絵美は、フェラチオを続ける。チンポへの刺激と、視覚的興奮、匂いからの興奮が絡み合って、爆発へのカウントダウンが始まった。
しかし、自分が絶頂を迎える前に、絵美を絶頂に導かせたい。イク姿を見ると更に興奮度が増す僕とすれば、このターンでも一度はイカせたい。
そう思い、舌を一旦離し、中指をズッポリとオマンコの穴に沈めた。
「あああぁっ」
指の刺激に膣口がキュッと閉まった。ゆっくりと出し入れすると、絵美の喘ぎも指の動きに合わせて発せられる。
「あん、あん、あん・・・」
マン汁に粘り気が感じられ始めると、指と舌でのダブルアタックを仕掛ける。
「ああーーダメー感じちゃう」
絵美もお気に入りのようで、喘ぎ声も一層高く、強くなってくる。
「ああっ、ダメよ、イッちゃうよぉ。気持ちいーのー」
「ああ、絵美。俺も気持ちイイよ。俺もイキそうだよ」
「いいよ、一緒にイこう。ああああん、このまま、あん、一緒に。ね、このまま、あああっー、あはぁん」
「いいの、このまま口でイッていいの?」
「うはぁん、あ、あ、あっ、いいよ。出していいよ。口に、口に出してぇ」
「イクよ、絵美。イクよ」
僕の2度目の射精は、絵美の口の中に放出した。
絵美は、それを何ごともなく当たり前のようにゴクリと飲み干した。
「あ、ゴメン。ウトウトしちゃった」
2度目の情事を思い出していたら心地よくて眠気が増してきてしまった。
「寝てていいよ。あと30分以上かかるから」
次の目的地までは、まだ距離があった。
「大丈夫。頑張る。慶ちゃんの方が疲れているのに運転してるんだもんね」
そういった気遣いが出来るのが絵美の優しさだろうか。中には、ラッキーと言って爆睡魳かます女性も多いと言うのに・・・。
寝まいと思って頑張る絵美の頭の中は、今度は三度目のSEXのことを思い出していた。
ザブーン。
「私、こうやってドボーンって入るのが好きなのよねぇ。お家のお風呂だと小さくてこんなこと出来ないし、温泉とかだと周りの人の迷惑になるじゃない」
僕と絵美は、2回戦の後、一緒にお風呂に入ることにした。
身体を洗い流した絵美は勢いよく湯船に飛び込んだ。僕もそそくさと後を追うように湯船に浸かった。
肩を並べてゆっくりと浸かる。少しすると絵美の頬がピンク色に染まった。濡れた髪が色っぽく、いつもと違う雰囲気の絵美に興奮した僕は、湯船の中で襲い掛かった。
(あーマジで今日の俺、盛かってるわー)
絵美も嫌がることなく付き合ってくれる。
「ごめん、慶ちゃん。湯船の中ちょっと苦手なんだ」
僕と絵美は浴槽から出て、洗い場でスルことにした。
僕は直ぐにでも入れたかったから、絵美を背中を向けさせ尻を突き出させた。
「いやぁ〜ん、この格好恥ずかしいよぉ」
それでも尻を突き出す絵美は、バックもお気に入りのようだ。
何もしていないのに、するっと入った。もう2回も出しているから、長期戦になるかと思いきや、思った以上にバックでの締め付けがキツい。2度目の中出し。
絵美もバックから突かれまくり、2度の絶頂を迎えたので肉体的にも満足した。
「あ、また寝ちゃってたね。ゴメン、頑張るって言ったそばから」
「いいんだよ。絵美の寝顔が可愛いから許す」
「ありがと」
二人の物語は始まったばかり。SEXも始まったばかり。
めくるめく快楽の世界はこれからも続いて行く・・・
【完】