美しい親子愛!! セーガン博士の特攻作戦!!-11
赤騎士・青騎士「ワハハハハハハ!!」
ズバッ!!
その時、赤騎士の剣がガングリオンの肩を、青騎士の鎗が腹部を貫いた。
機体を貫かれて壊れた人形のようにガクンガクンと震える。
ステッドラー「おお!! 赤騎士・青騎士が押しているぞ!! にっくきガングリオンめ、思い知ったか!!」
モーカリマッカー「これは案外早くカタがつきそうですな。次は一刻も早く赤騎士・青騎士を封印する手だてを準備しませんと…」
バルビツールの指令室から戦闘の様子を見ていたステッドラーは前日の不機嫌さもすっかり忘れて大はしゃぎだ。
ステッドラー「ガングリオンを倒したら地球征服は完了したも同然だ!! 衛星中継で記念ライブをやらねば!!」
モーカリマッカー「御意」
(まったく御しやすい御方よ…)
総統などしょせんは己の手の内で踊る人形に過ぎない。
そう思いながらもモーカリマッカーは冷静に次の手を考えていた。
一方、戦闘を見守っていた宇宙船ゼルヴェンジャーの艦橋では…。
コリン「ぎゃあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"―――ッ!!!!」
通信でコクピット内の絶叫が聞こえると、艦内は騒然とした。
セーガン博士「いかん、全砲門開け! ガングリオンを援護する!!」
砲術長「アクメ・キャノン起動! 急速充填! 目標は赤騎士・青騎士!! 撃ぇぇ―――ッ!!」
ズビュウウウ――――ン!!! バチバチバチ…ッ。
ゼルヴェンジャーの放ったキャノンは背後から赤騎士・青騎士を直撃した。
が、まったく効果がない。全てバリヤーに弾かれてしまうのだ。
赤騎士・青騎士「グゲッ!! グゲゲ…!!」
オペレーター「どうします博士?! このままではコリン君が…」
セーガン博士「わかっている! しかし、どうすることもできないのだ! ビーム攻撃は弾かれる、物理攻撃も無駄…。ハッ!」
ハッと気づいたセーガン博士はコンピュータを操作し始めた。
キーボードの上でせわしなく指が動いている。
カチャカチャカチャ…。
セーガン博士「そうだ! 20年前、奴らを封印した時の記録がE−1星のメインコンピュータに残されている! 急いでハッキングしてデータを調べれば対策が見つかる筈だ!! コリン、それまで耐えてくれっ!!」
そしてガングリオンのコクピットでは…。
コリン「…お前らなんかに絶対負けるものかっ!! ガングリ・ドリル起動ッ!!」
ガングリオンの両腕に装着したドリルが伸びて赤騎士・青騎士に襲いかかる。
バチバチバチッ!! 騎士たちはかろうじて盾で防いだが大きく態勢を崩し、ガングリオンから離れた。
コリン「こうなったら出し惜しみしてる場合じゃない! 必殺! オーガズム・フォーメーショーン!!」
ジャキン! ジャキン! ジャキン!
ガングリオンの全身のハッチが開き、全武装が大きく展開した。
両肩に連装型ガングリ・バスター、両腕のドリルとリング・ミサイル、胸部の光球からマーランド・エッグ、腰部と脚部からはビームキャノン群。
最後にヘルメットからバイザーとフェイスガードが下りて準備完了だ。
コリン「全武装、一斉発射ァァ――ッ!!!」
ズドドドドド…!!!
凄まじい猛攻にさしもの赤騎士・青騎士もたじろいで盾に身を寄せ、防戦一方となった。
放火に押されてじりじりと後退してゆく2体。
赤騎士・青騎士「グ、グガガァッ!!」
コリン「父さんがこいつらの封印方法を探っている間の時間稼ぎにしかならないが…弾が尽きるまで撃ちまくってやる!!!」
そう言ってコリンは傷の応急処置をすると、がっくりと力尽きてしまった。
さて、こんな無茶な攻撃をすればアクメ・エネルギーを大量に消費する。
アクメ・リアクター内部にいる彩音たちには当然、さらなる負担がかかるに決まっていた。
ガングリ・サンタ「こら〜! みんな、いつまで寝とるんじゃ〜!!」
サンタはバケツを棒でガンガン叩いて大声を出した。
が、彩音も芽衣も遥もプレゼントの責めが強烈すぎて気絶したまま。
ガングリ・サンタ「ええい、もういいわい! こうなったら次のプレゼントもワシが勝手に決めちゃうもんね〜!!」
サンタは袋の中をごそごそ探すと、さらにアイテムを取り出した。
ガングリ・サンタ「まず強壮剤と催淫剤たっぷりの特製クリスマス・ケーキじゃ!! これはメガネのお嬢ちゃんに…」
ガングリ・トナカイA「アイアイサー!」