引き裂かれた友情!! 女体研究所を破壊せよ!!-18
キング・ライヌマー「よ、よくもやった…な…。バ、バカめ…。私を倒せば自動的にアクメ爆弾の自爆シークエンスが発動するのだ…。これで地球もおしまいだ…!!」
ガクッ!
ライヌマーのボディはバラバラに崩れ去る。
しかしガングリオンの高感度センサーはその言葉を聞き逃さなかった。
ブーッ! ブーッ!
コクピット内でアラートがけたたましく鳴り響く。
コンピュータ「目標物破壊完了…。シカシ実験体ノ自爆シークエンスガ作動シタ模様…。危険!! 危険!!」
コリン「うううう…。何だって? やっぱり失敗だったのか…!?」
気を失っていたコリンが身を起こすと、捕らわれの女はもう爆発寸前だった。
実験体のメスたち「あぎゃあああああ〜〜〜っ!! イングゥゥ〜〜〜〜〜!!!!」
ボンッ!! ズバババ―――――ン!!!
最初の1人が爆発すると、他の女たちはカプセルの中で次々と誘爆した。
ドドド…と崩れた天井やメカアームや巨大ベルトコンベアが吹き飛んでゆく。
地球人を苦しめ続けた女体研究所の崩壊だ。
コリン「まずい! このままではこの基地の反応炉まで誘爆してメルトダウンしてしまう! そうなったら地球の終わりだ!!」
ガングリオンは隔壁を破壊しながら反応炉のある中心部へと向かった。
ようやくたどり着いてみると、反応炉は凄まじい音を立てて溶け続け、中から燃料が流れ出しているではないか!
コリン「だ、ダメだ、もう反応炉は暴走を始めている!! このままじゃ爆発は時間の問題だ!!」
コンピュータ「反応炉暴走中…。危険!! 危険!! 早急ニ脱出セヨ!!」
(このままじゃ地球が滅んでしまう…!! 一体どうすればいい?)
キラリン!
その次の瞬間、コリンの脳裏に閃きが走った。
コリン「そうだ! ガングリオンの放つマーランド・エッグで反応炉ごと包み込み、亜空間に放り出してやるっ!!」
コンピュータ「危険!! ソレハサラニ危険!! 今ノガングリオンデハパワー不足…。途中デエネルギーニ耐エキレズ爆発ノ可能性アリ!!」
コリン「迷っている時間はない!! 地球を救うためにはやるしかないんだ!! マーランド・エ――ッグ!!」
バチバチバチ…ッ!!
ガングリオンの胸部球体から特殊なビームが放たれ、巨大な球体を形成した。
その球体はどんどん巨大になり、反応炉を丸ごと包み込んでてゆく。
コリン「くそっ!! あの女教師が死んじまった分パワーがなかなか上がらない!! 今、ナノマシンで身体を再生中なんだが…」
ピカッ!! ズ、ズ、ズ…!!!!
遂に反応炉がメルトダウンに耐え切れず爆発した。
しかし、その爆発と膨大なエネルギーはマーランド・エッグの中でかろうじてとどまっている。
コリン「お願いだ!! これを亜空間に放り込むまで何とかもってくれ!!」
ガングリオンは基地内の一角に向けて亜空間ビームを照射。
すると、その先にたちまち未知の異次元空間がパカッと口を開けた。
コリン「でええええええ――――――いっっっ!!!!」
ガ、ガングリ…オ"オ"オ"オ"オ"オ"ォォォォ――――ン!!!!
渾身の気合と共にコリンが叫ぶと、それに呼応するように雄叫びが上がる。
マーランド・エッグを掴んだガングリオンは、その質量に耐えかねて全身から火花をスパークさせて立ち上がった。
そして反応炉を無理やり亜空間へと放り込む。
ゴ、ゴゴゴゴゴゴ…!!!
コリン「…やったか?!」
しかし次の瞬間、閉じかけの亜空間の隙間が少し開いてしまう。
そこから爆発の衝撃が基地内に向かって噴き出してきた。
ピカ―――ッ!!
コリン「うわあああああああ――――――ッッッ!!!!」
彩音・芽衣「きゃあああああああああ―――――!!!!」
凄まじい爆風に吹き飛ばされるガングリオン。
爆発を続ける海底基地は粉々に粉砕され、海溝の奥へと沈んでいった…!!