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超合体★アクメロボ ガングリオン
【SF 官能小説】

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初体験の相手はロボット?! アクメロボ出撃!!-1

無限に広がる大宇宙。ここは静寂な光に満ちた世界…。
その中にひとつ、ひときわ美しく輝く星があった。太陽系第三惑星・地球である。
今、我々の地球は狙われている。宇宙から恐るべき侵略の魔の手が伸びようとしていた。
時に西暦202X年。

グルル…。ワン! ワンッ!
何処かの庭に繋がれた飼い犬が夜空に向かってしきりに吠え立てる。
2週間ほど前から、世界中の空が夕焼けのように真っ赤に染まっていた。
『異常気象だ!』『天変地異だ!』『この世の終わりだ!』と新聞やTVが盛んに騒ぎ立てたが、空の色以外に何も変化がないとわかると、人々はすっかり慣れ親しんでしまった。
しかし、それは地球の人々に発せられた宇宙からの警告だったのだ。

ここは伊豆半島にある地方都市。
すっかり暗くなった道を二人の少女がとぼとぼ歩いてくる。
先頭を歩く髪の長い少女が星野彩音(ほしの・あやね)。
続いて歩いてくるメガネをかけたセミロングの少女が音無芽衣(おとなし・めい)。
2人ともまだ中学2年生。親友同士だ。

彩音「はぁ〜。世界中で異常気象だって騒いでるのに、真面目に授業なんかやらなくてもいいじゃない!」
芽衣「英語で赤点取った彩音ちゃんの為に、せっかく補習やってくれるんだもの。美咲先生に感謝しなきゃ…」
彩音「英語なんか出来なくても平気よ! 外国の人だって同じ人間だもん! 私だったらきっと仲良くなってみせるわ!」
芽衣「彩音ちゃん、偉いわ〜。私なんか知らない人の前に出ると緊張しちゃって全然喋れないもの。英語が出来ても意味ないわ」
彩音「芽衣ちゃんこそ、秀才で学年トップだもの、偉いわ〜。芽衣ちゃん大好き!!」

ぎゅっ!
彩音は振り向いて、いきなり芽衣に抱きついた。

芽衣「きゃっ! やめて彩音ちゃん…。くすぐったいわ!」
彩音「うふふっ! 気持ちいい? ここはどぉ? こちょこちょ♪」
芽衣「あっ…。やめて…。ああんっ!!」

と、その時。
夜空に一筋の流れ星が。

芽衣「あっ! 見て、彩音ちゃん、流れ星!」
彩音「ほんとだ! 急いでお願いしなくちゃ!」
芽衣「…なんか、だんだん近づいてくるみたい…」
彩音「…えっ?!」

キ―――――――――ン!!!!
流れ星に見えたのは巨大なロケット状の物体だった。
思わず耳を塞いで座り込む2人。

彩音・芽衣「きゃ―――――ッッッ!!!」

ズズ―――ン!!!
続いて衝撃が走り、激しい振動が地を震わせた。
彩音たちがおそるおそる顔を上げると、街からほど近い水上山の中腹から煙が立ち上っている。

彩音・芽衣「………………?!?!?!」
彩音「ねぇ、あのロケット、水上山の方に落ちたみたい。芽衣ちゃん、墜落現場に行ってみようよ!」
芽衣「やだよ…。私、怖い…!」
彩音「大丈夫だって! もしかしたら宇宙人に会えるかもしれないよ!!」
芽衣「…さ、さよならっ!! また明日ねっ!!」

芽衣はじりじりと後ずさりしていたが、突然振り向いて駆け出した。
見る見る後ろ姿が小さくなってゆく。

彩音「ね、ねぇ待ってよ〜!! あ〜あ、行っちゃった…。芽衣ちゃんのいくじなし!! いいわよ、こうなったら私1人でも見に行くから!」

取り残された彩音はがっかりした表情で肩を落とした。
仕方なく1人で水上山に向かって歩き始めると突然、頭の中で声が響いた。

謎の声『ハヤク…ハヤク…キテオクレ。ワタシハ…キミヲ…マッテイル…』

彩音は振り向いて周囲を見回すが、それらしき人影はない。
犬の遠吠えは一層激しくなり、遠くからサイレンの音が響くばかりだ。

彩音「誰っ! 誰なの?! 私を呼ぶのは?!」
謎の声『ダレデモイイ…。ワタシハ…マッテイル…。ハヤク…。ジカンガ…ナイノダ…』
彩音「…わかったわ!」

この謎の声には何か不思議な強制力があるのだろうか?
彩音は持っていたカバンを放り出して全力で駆け出した。

…十分後。
山道の道路のガードレールに手をついて息を切らしている彩音。

彩音「はぁ…はぁ…。まだ半分も登ってないわ…。昔、遠足で来た時はバスですぐ着いたのに…こんなに遠いなんて…」

突然、ゴゴゴ…という地鳴りと共に金属的な残響音が響いた。
ジュシーン!! ジュシーン!!

彩音「きゃあああああっ!!!」

思わずしゃがみ込んだ彩音が見上げると、そこには…!!
山の谷間から突然現れた、黒く巨大な影。

彩音「何よこれ…!! ロ、ロボット?!」

そう。まるでアニメに出てきそうな巨大ロボット。
身長数十メートルはあろうかという鉄の巨人である。
西洋の甲冑を着た騎士のような勇ましいフォルム。背面には巨大な翼を折りたたんで格納している。
その形状からして、このロボットは墜落したロケットが変形したもののようだった。
ヘルメットの前面からアンテナ状の金属板が伸び、その下から端正な顔がのぞく。
胸部には球体が埋め込まれており、ぼんやりと光を放っていた。
彩音は思わず息を呑んだ。

彩音「あなたなの?! 私を呼んだのは? 答えてっ!!」
謎のロボット「…ガガガ…! ガングリ…オ"オ"オ"ォォ――――ン!!!」

彩音の呼びかけに呼応するようにロボットは口を開け、雄叫びを上げた。
その咆哮はビリビリと空気を震わせて街中に響き渡った。
次の瞬間、ロボットの胸部から一条の光線が投げかけられる。
キラッ!! あまりの眩しさに手をかざす彩音。
その光を浴びた途端、その身体はふわりと浮き上がった。

彩音「きゃっ!! か、身体が…っ!! う、浮いてるっ!!」

空中でバタバタと必死に手足を動かしてもがくが、地面には届かない。

彩音「きゃあああああああああああああ!!!!!!!! す、吸い込まれるぅっ!!」


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