そして快楽へ-4
一定時間手コキ+乳首舐めをすると、再度股間に顔を埋める。
再び亀頭部分を咥え、今度は先ほどは見せなかった首を上下に振る、いわゆる一般的なフェラチオに入る。口をすぼめ、ゆっくりと首を上下にスロートさせる。カリ首付近を通過するたびにジュポっやジュビっ、ズズズという聴覚を刺激する音が耳に入ってくる。
絵美は、目を閉じ味わうようにフェラチオに没頭している。心なしか、口元に笑みを浮かべているようにも見える。
(俺のことを好きだからこそ、愛おしんでくれているのか。それとも、本当に根っからのスケベなチンポ好きなのか。どっちなんだろう?)
絵美は、裸同士になりSEXという行為(この時点ではまだ挿入前だが)をしたことによって、慶一郎への想いが更に深く、強くなったいることを実感していた。
フェラチオなどの行為自体は自分のスケベな部分(性欲)によるものがかなり大きく影響してはいると思うけれど、そのベースとなる『恋愛感情』が根底にあるからこそで、恋愛感情を持つことの出来ない男性には出来ない行為だと思っている。
当然、今まで恋愛感情が無かった相手と関係を持ったことは無い。一晩限りとか、セフレとの情事といった経験はゼロ。あくまでも恋愛感情ありきなのである。
だからこそ、愛おしい相手にはそれこそ必死に、自分が出来ることは何でもしてあげようという気持ちが強い。そのため、相手からリクエストされれば『嫌や』とは言えない。例えそれが変態的な行為であっても、相手が望むなら、何とかしてあげようと思うのだ。むしろ自分から進んでプレイすることもある。そんな時は、自分でもスケベなんだなと思うのだけれど・・・
フェラチオのペースは徐々に早くなり、ジュポジュポといやらしい音が次第に大きくなる。右手は玉袋に添えられ、左手は竿の根元をしっかりと握っている。
スロートを終え亀頭から唇を離すと、次は竿の横を丹念に舐める。舌先と舌全体を巧みに使い分け、時折唇で吸いつくように刺激を加える。舐めている横顔を見ると、そこには先程までキャッキャと美味しいごはんを食べていた絵美の姿は無い。SEXに昏倒する一匹のメスがチンポにしゃぶりついている。
頬はピンク色に染まり、じっとりと汗ばんでいる。ほつれた髪が、汗ばんだ頬や首筋にまとわり付いたまましゃぶり続けている。その姿が何とも生々しく、そして艶めかしい。
「あぁん、こっち見ないでぇ。恥ずかしいでしょぉ」
僕の視線に気づいた絵美は、竿の部分を握っていた左手を僕の目の前に差し出し、目隠しをする。
「大丈夫。カワイイよ」
「ええっ!?カワイくなんかないよ。変な顔だよぉ。も〜う恥ずかしい」
恥ずかしいと言いながらもしゃぶる口はチンポから離さず、フェラを続ける。かなりの好きモノだという憶測は、確信へと変わっていく。
フェラチオを始めて10分近くになろうとしているが、絵美は一向に止めようとしない。
(あん、本当は玉の方とかお尻の穴も舐めたいのになぁ・・・さすがに初めてでそこまでしたらどんだけスケベなんだと思われちゃうよねぇ・・・)
ここまで痴態を晒しておきながら、今更なのだが、絵美の心の中では『慶一郎と初めてSEXをする』中で、最初からスケベな姿を見せることに抵抗があるのだ。
慶一郎自身はそこまで気にしていないのだが、そこは乙女心というものなのだろうか。
しゃぶり続ける絵美の口の周りに、泡状になった涎がまとわり着いているのが確認できる。しつこくしゃぶっている結果だろう。
その行為を再び見続けていると、また絵美と視線が合った。
「もぉ〜見ないでって言ったでしょ。もうしてあげないっ」
プイっと頬を膨らませ、フェラチオを止めてしまった。
「だって見てると興奮するし・・・」
「それが恥ずかしいのっ」
視線を合わせようとすると、僕の視線から外れるように顔を横に向ける。わざとほっぺたを膨らませ、あっちを向いている。
僕は、膨らんだほっぺたを人差し指で突っついた。「プっ」と吹き出すと同時に「ふふふっ」と笑いが込み上げてきた。
互いに顔を見合わせる。
「慶ちゃん」
「絵美」
どちらからともなく抱き合い唇を合わせた。
(あっ!?慶ちゃんってしゃぶった口とでもキス出来るんだ!?)
さっきまでフェラチオしていた口である。言わば、自分自身のチンポと間接キスするようなもの。
これまで付き合ってきた男の中には、この行為を露骨に嫌がる者もいた。嫌悪感があっても仕方のない行為なのだが・・・
それでも慶一郎は、全く気にするような素振りは見せず、激しく絵美の唇を楽しんでいる。
逆に、その淫靡な味わいを確かめているようにも思えた。
僕は、また絵美の胸を舐め始めた。
「あぁぁぁん」
間髪入れず、右手をオマンコに滑り込ませる。
「はぁぅん」
いきなりピンポイントでクリトリスを直撃したようだ。小さな粒を確認すると、そのまま優しく円を描くように擦る。
「ダメぇ〜ん、止めてぇ、またイっちゃうよぉ〜」
潤いたっぷりの陰唇は、指先での愛撫を滑らかにする潤滑液を供給する。
「あふん、はぁぁぅん、いやっ、ダメっ、またイク、イク、イク、イっちゃうよぉん」
ものの2分程度の手技で、二度目の絶頂を迎える。
どうやら絵美は、連続して何度もイケるタイプのようだ。
女性の中には、1回のSEXで一度だけイケればいいという女性は結構いる。僕も、何度かそういう体質というか性の嗜好と言おうか、そういったタイプの女性とのベッド経験がある。
自分の快楽よりも、相手の快楽を重要視する僕としては、絵美のように何度も絶頂に達してくれる女性の方が、より一層SEXを楽しめるのだ。
そう言う意味では、性対象としても絵美は自分好みの女性であることに間違いはない。
再びの絶頂で、ぐったりしている絵美がより可愛く見えた。