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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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バイトのきっかけ-4

家路を歩きながらあたしは携帯電話を手にしていた。

多恵ちゃんから貰っていたメールに目を通す──

この間のヘリコプター帰還事件に関してのメールだ。

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

彼氏が役者で二十歳って
聖夜のことだったんだね
( ̄▽ ̄;)

マスコミには気をつけてよ?
とりあえず頑張って(*^-')b
なんかあったら隠さず言え(* ̄O ̄)ノ

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒




根掘りはほり聞かれるかと思ったけど案外あっさりしていた。

さすが多恵ちゃん──

もう、隠す必要はないかなと思い、あたしは多恵ちゃんに直ぐに電話した。

何も言ってくれないなんて水くさい──なんて言いながら、高槻のことに関しては、三年あるからのんびり考えなさいの一点張りだった…

多恵ちゃんはやっぱり地元に帰ってきて欲しそうな素振りでいる──

家に着くとあたしは高槻にも電話を掛けた…。


「もしもし」

「───…」

「高槻?…あの…」

「答え出すのまだ早いぞ」

「………」

高槻はあたしがなんの為に電話をしたかわかったらしい。

「三年あるから…」

「………」

「三年したらもう一回プロポーズする…その時に返事ください」

語尾の敬語にちょっとドキッとした…




なんだか本気感が伝わってくる──

「就職はそっちの会社に決めたから──お前も頑張れよ」

「………」

「たまには一緒に飯食おうな!」

「……う、ん…」

諦めない。的な意志が伝わってくる……

多恵ちゃんもそうだけど、たぶん今の恋人は芸能人だから上手くはイカナイ…

そんな考えがあっての“頑張れ”の言葉──


あたしは電話を切ってため息をついていた。

フローリングに胡座をかいて一休みするとテーブルに置いた電話がメールを受信していた。

あたしは床にごろ寝してメールを開いた。

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8時に収録終るから九時頃そっちにいく

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

夏希ちゃんのメールだった。

夏希ちゃんは忙しいにも関わらず最近よくこっちに来る。

あたしの行動に何かしら不安があるらしい…
ある意味監視も含めた夏希ちゃんの愛情表現。

この間の口振りからして、高槻とのことはたぶん夏希ちゃんにバレている。

夏希ちゃんはそれでも追及してこなかった…



「浮気したら別れる…か…」

自分が口にした言葉──


夏希ちゃんは何を思ってあんなことを聞いたのか?


夏希ちゃんはあたしが浮気しても我慢しちゃうんだ?

赦せるんだ──?

ホントはどう思ったんだろう……


夏希ちゃんは最初から結構本気で向かってきてくれている…。


“最初からすげー好きだったっ”


最初の告白


“働いてるとこ見たくて来ちゃった…”


店で働くあたしの様子を見に来たり


“──だから自業自得って言ってんだよっ!!”


不審者にあとつけられた時も


“俺のだよ?ちゃんと守ってよ…俺一人じゃ守れないよ…”


本気で怒って
愛をぶつけて

たくさん抱き締めてくれる──


「あたしのこと考えてキャベツ山盛り繊切りしちゃうし…」

勢いの好きって感情だけではなくてあたしのことを知ろうと、積極的に向かって着てくれている。



「………」


やだ…

なんかすごく愛されちゃってるじゃんあたしっ──




急に気恥ずかしくなって起き上がりしゃがみ込むと床をほじった──


今さら夏希ちゃんの愛を実感してる自分に驚く。


その時ってあまり気付かない──

振り返ってみてやっと夏希ちゃんがあたしに何をしてくれていたのかが見えてくる…


「お返ししなきゃ…」

なんかそんな想いが溢れるわけで──


色々考えた末、あたしは立ち上がるとそのままお風呂に向かった。



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