確たる証拠-7
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野生の雄は己の子孫を遺す為、選び抜いた雌に必死で求愛行動を繰り返す──
野生の世界は人間の世界より遥かに厳しく正直だ──
その野生の雌虎に挑んだのだから大いに覚悟はしたつもりだ。
つもりだけど…
ちょっとはお手柔らかに願いたい……
なんて思うのも事実なんだけどね。。。
「奥さま…」
「……?」
「そろそろフィニッシュといかせて頂いても宜しいでしょうか?…」
ちょっと苦し気に顔を歪める俺を笑うと晶さんは頷いた。
晶さんの長くしなやかな脚の両膝を合わせて横に捻る。
熱い血のヌメリと絡み付く肉のヒダが、俺の猛りを間に挟んで引き止めるように締め付けて翻弄する。
「はあっ…っ…」
ヤバイくらいにキモチイイっ
そして感じて喘ぐ晶さんの淫らな表情に興奮する。
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果ては近い──
大好きな人の熱を狂おしい程に感じながら俺は摩擦を繰り返す。
擦り続けられて普段より硬く勃起した晶さんの粒は俺の敏感な裏をコリコリと刺激して、蕩けたヌメリと共に俺を快楽の波に誘い込む。
「……っ…やばっ…晶さんのクリがめちゃ当たるっ──」
「あああっ…キモチイっ擦れちゃ…うっ…」
互いに急所が硬く張り詰めてキているのがわかる。
「はあ…晶さ、…んっ…俺射くっ…」
もう膣(なか)に挿れてるのとほとんどかわらないくらいにキモチイイっ──
余裕のない表情の俺を晶さんは快楽に溺れた瞳で見つめてくる…
「ああっ…も、その顔ヤバイってっ!…」
晶さんのすべてが俺を興奮させて果てに誘う。
晶さんを抱き締めて躰を密着させると俺の重みに潰された晶さんの太股が尚更締め付けを強めていた。
「はあっ…もうっ無理っ…もがれるっ…───っ!!」
喰い千切られそうな締め付けに俺は一気に果てへと駆け上った──
猛りの中を熱い体液が走り抜け、俺は強い身震いを何度か繰り返す。
愛しいくらいに翻弄させてくれる──
声を殺して息を乱す晶さんの両膝をゆっくり開くと晶さんの腫れた粒が俺の猛りと同様にピクピクと可愛く痙攣していた。
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血まみれなのに舐めたい衝動に駈られる…
「晶さん…」
「…っ…ん…」
晶さんはイッた余韻でまだ苦しそうな表情をしている。
「もっかいシャワー浴びよ?」
シャワー当てながらこの粒を舐めあげたい。
思いっきり吸い付いて口の中で揺すぶって歯を充てたい──
今もなお充血してピクリと動くそこを見つめながら俺はゴクリと唾を飲み込む。
愛しい人から溢れる物は、蜜でも汗でも、たとえ生血でも──
すべてが愛せる対称になってしまう…
「晶さん、俺やばい…」
「……?…」
空ろな瞳で見つめてくる。
「俺、すげー変態だと思う……」
「……」
「嫌いにならないで…」
「……なに、今更…前から知ってたけど?…」
「・・・」
晶さんが野生児で良かったとほんとに思う今日この頃だった──