今は、かけがえのない一時を-8
「えへへ、陽子さんに星司さんに伝えて貰おうと思って。ねえ、陽子さん、星司さんに連絡して、打ち合わせの前に、あたしと会ってくれるように言ってください。お願いします」
陽子以外は、星司はおろか、関係者の連絡先を知らない優子には苦汁の決断だった。
「会ってどうするの?」
わかりきったことを聞いた。
「もちろん、あたしのおまんこ見て貰います」
「それだけ?」
「できれば、触って欲しいかも…」
「それだけ?」
「オチンチンも入れて欲しいなあ、なんて…」
陽子の顔色を見ながら恐る恐る答えた。しかし、その答えを聞いた陽子はしばらく何も言わずに、強い視線で優子の目をじっと見つめていた。
何も言わない陽子を前にして、優子は居心地が悪くなってきた。尻をモゾモゾと動かした時に、ようやく陽子が口を開いた。
「わかったわ。ここに呼んであげる」
陽子の言葉で、優子の顔がパァッと明るくなった。
「但し、あたしに先に見せることが条件よ」
明るくなった優子の表情が直ぐに険しくなった。
「え〜、だめですよ」
「女同士だからいいでしょ。それに見るだけよ、何もしないから安心しなさい」
「ホントですか?」
優子は数多く受けた陽子の非道な行いを思い出しながら、猜疑心の目を陽子に向けた。
「信用しないなら、呼ばない。あたしは寝るから帰ってくれる。ふぁあ、ねみ〜」
ワザとらしく欠伸をした陽子は寝室に向かおうとした。
「あっ、うそうそ、信用してます。してますってばあ」
チキンレースにはトコトン弱い優子だった。ようやくいつものペースを取り戻した陽子は、心の中でニンマリと微笑んだ。
「いい子ね。ご褒美に預かってた乳首クリップを返してあげるわ」
それは誘拐された時に、優子が戦利品としてせしめた大人のオモチャだったが、それをさらに陽子がせしめていた。
「ホントですか。ヤッター!」
陽子に奪われてから、幾度かネットで同じモノを注文しようと考えた。しかし、間違って家の者が受け取ってしまうと大変なことになる。それを思った優子はネットからの入手を断念していて、陽子の隙を見て奪い返そうと考えていたのだ。それを陽子の方から返すというので喜んだ。
「取ってくるから、待ってて」
しばらく、席を外した陽子が戻ってくると、その乳首クリップと、ピンクローターを手にしていた。
「長い間借りてたから、お詫びにこのローターも上げるわ。これも欲しかったんでしょ」
「いいんですか」
親と同居の19歳では中々、手に入れられないお宝だった。優子の目がまた明るく輝いた。
「いいのよ。あたしは新しいのを持ってるから」
「じゃあ、遠慮なくいただきますね。陽子さんて、やっぱりあたしの思った通りのいい人ですね」
物を貰えるとなれば現金な優子だった。
「お世辞はいいから、焦らさないで早く見せて」
「はい、わかりました」
元気よく返事をした優子が、その場で立ち上がり、スカートを脱ごうとしたのを陽子は手で制した。
「せっかくだから、きちっとした写真を残したいの。あたしの書斎の椅子に座って見せてくれたら嬉しいんだけど。ほら、あそこの照明って明るいから」
「いいですよ」
素直な優子は、陽子に促されるまま書斎に移動した。
「ここで待ってるから、用意ができたら呼んでね。あっ、どうせならありのままの綺麗な優子ちゃんを撮りたいの。全部脱いでね」
「はあい」
優子は言われるまま全裸なった。自然と視線がその部分に向いた。卑猥な肉スジを見ると、ついつい指を食い込ませたくなってきたが、優子はその誘惑に辛うじて打ち勝った。
「椅子に座って、足を開いて待ってた方がいいかしら。でも、やっぱり縦スジのワレメちゃんから見たいでしょうね」
そう思った優子は、椅子の前に立ったままの状態で居間に居る陽子に声をかけた。