今は、かけがえのない一時を-13
雄一がアイマスクを付けたので、優子はホッとした表情を浮かべた。そして、まだ股間がヒリヒリとする陽子は、それを星司にぶつけた。
「いいとこだったのに、あんた、どうして来たのよ」
陽子は星司を睨んだ。
「どうしてって、『暴漢に襲われてるから助けて』って優子ちゃんの意識が…」
星司は答えながらも、その目は後ろ手に戒められた優子の女体に奪われたままだった。
責めから解放されて弛緩する優子。バイブレーターを抜かれた直後の淫口は開き気味で、卑猥な穴の奥を覗かせていた。その愛液の滴る淫靡な穴は星司を誘うようにヒクヒクと蠢いていた。そして、一番目が惹かれてのは、優子の股間の様相が、前回見た時と違っていたことだった。
星司が驚きながら口にした言葉に陽子は反応した。
「誰が暴漢よ。失礼しちゃうわね」
陽子は自分に対して、そんなことを考えて意識を飛ばした優子の乳首を指で弾いた。
「やあん、それやめてよね。星…、マスター、陽子ったら酷いんだよ。また、あたしを騙したんだよ」
責めの影響から立ち直った優子が、陽子の悪行を星司に訴えた。
「えっ?あ、ああ、そうだね。確かに陽子は酷いことをしたようだ」
優子の卑猥な部分に目を奪われていた星司が、慌てて優子の顔に視線を移した。そして改めて2人の女の意識を読み取った星司は、大凡のことを理解した。優子の危機ではなくて、いつもの女同士の戯れの延長に安堵した。
普段の星司なら、そんなことは直ぐにわかるのたが、その意識が届く少し前に、優子の心が何かに囚われるイメージを受けて、星司を不安にさせていた。そのことがあって、過敏に反応してしまったのだった。
「だって、ちょっとパイパンにしたからって、凄く浮かれてたから、虐めたくなっちゃったんだもん」
それだけだはない。星司に対して、自分の気持ちのまま、真っ直ぐに行動できる優子が羨ましかったのだ。自分が星司にそんな行動をしても、弟である星司は絶対に受け入れない。その陽子の小さな嫉妬心を読み取った星司は、やれやれと思い、ふうっとため息をついた。
双子の思いとは別に、雄一は陽子の言葉に反応した。
「えっ?優子ちゃんパイパンにしたの?見せて見せて」
雄一がアイマスクを外そうとしたが、優子の「見ちゃダメ!」の大きな声で、また動きが固まった。
「最初に見て貰うのは星…、マスターにって決めてるの。それと触って貰うのも…。なのに陽子さんが…」
そう言いながら優子の目からポロポロと涙が零れてきた。
「エッチな子だって呆れますよね…こんな女、嫌ですよね…でも、マスターに見て貰うまでって、エッチなことはしてなかったんですよ…」
優子の涙に陽子は少し胸がチクリとした。
「だ、大丈夫よ。こいつはそんなことで、優子ちゃんを嫌ったりしないわよ。それよりも、こいつったら優子ちゃんがエッチなことをすればするほど興奮するんだよ」
「ホントですか!」「おい!」「オレも興奮するからパイパン見せて」
優子は喜び、星司は陽子の次に口にすることに気付いて慌て、雄一はいつもの軽さを示した。
3人の反応を見ながら陽子が続けた。
「ほら、前に優子ちゃんが来た時に、あたしといっぱいエッチなことしたじゃない」
優子が誘拐される直前のことだった。
「こいつったら、その時の隠しカメラの画像を録画しててね。優子ちゃんのエッチな部分だけ編集して、毎晩それを見ながらシコシコしてるんだよ」
「ええええ!」「バ、バカッ!何言ってるんだ!」「わお、そんな画像あるんだったらオレにも見せて」
優子はさらに喜び、星司は秘密の暴露さらに慌て、雄一はやっぱり軽さを示した。
「あたし、自分の部屋にカメラをセットするついでに、こいつの部屋にもコッソリ隠しカメラを仕込んでたのよ。そしたらほぼ毎晩シコシコしてるのよ」
「カメラ…。陽子、お前、そんなことをしていたのか…」
星司は自分の失態を知られて頭を抱えた。そんな星司に優子が声を掛けた。