今は、かけがえのない一時を-12
懇願されてもやめる陽子ではなかった。陽子はパックリと開いた淫口の中に、2本の指を突き立てた。
「ヒイイイイ」
クチュクチュと淫口の中を掻き回されて、敏感になった女体は激しく反応した。いつもはこのままなし崩しに陽子に身を任していたが、今日の優子はそれでも屈しなかった。
「いやあああああああ!抜いて抜いてええええ!穢れちゃう穢れちゃううううう!あああああン」
「頑張るわね。でも人の指を何だと思ってるの?こんな可愛い指なのに失礼しちゃうわね。仕方ないわからアレでも淹れるか」
陽子は淫口に淹れた指を抜くと、ベットリと付いた愛液をペロリと舐め取った。そして机の引き出しから、黒々としたバイブレーターを取り出して妖しく微笑んだ。
「うふふ、天国に連れてってあげる」
「な、何す…」
優子が最後まで言わない内に、下半身に衝撃が走った。陽子の2本の指より太いモノが、優子の淫口を押し広げて犯していった。愛液が溢れた淫口は、少しの抵抗だけでジュブジュブとそれを咥え込んだ。
「いやあああああああ、ダメええええ」
「ダメよ、穢しちゃうんだからね」
根本まで押し込み、クリトリスにバイブレーターの枝分かれした突起が当たると、陽子はそのスイッチを入れた。枝分かれした突起がブーンとクリトリスを激しく震わせ、淫口に納まる部分がクネクネと中を掻き回した。
「あうううっ、助けてえええ」
悔しいからか、快感のためか、優子の目から涙が滲んできた。
それを見た陽子は、少しやり過ぎたかなっと思ったが、結局、優子の乱れる様子に興奮して、その場で自慰行為を始めた。
「はあぁ、いつの以上においしいオカズだわ、はあぁん、気持ちいい」
陽子が眉間に皺を寄せて快感に酔しれ始めた時、突然、後ろの扉がバンッと激しく開いた。
「ヒッ!」
驚いた陽子は自身のデリケートな部分を、強く引っ掻いてしまった。股間に激痛が走る中で陽子は扉を開けて驚かせた者の声を聞いた。
「優子ちゃん!大丈…夫…」
星司の声だった。しかし、勢いよく飛び込んできたものの、星司は書斎の中の状態を見て、言葉の途中で固まってしまった。
「あうううっ、せ、星、マスター、助けて、ううううっ。はあああン」
優子は苦悶の表情で喘ぎ声を抑えて、固まる星司に懇願した。それに星司が反応しようとしたところに、雄一が飛び込んできた。
「うわっ!朝から何してんの?」
SM部屋と化した部屋の様子に雄一は驚き、その雄一の声に優子は反応した。
「手島さんは見ちゃダメええええ!」
「へっ?」
取り合えず、雄一も固まるしかなかった。
「もう、いいとこだったのに」
結局、痛む股間を押さえながら、陽子が動いて優子に刺さったバイブレーターを引き抜き、乳首クリップを外した。そして責めから解放されて、肩で息をする優子のアイマスクを取ると、それを雄一に投げた。
「手島くんは見ちゃダメだって。だからそれ付けて」
「へっ?わけわかんね」
そう言いながらも、素直にアイマスクを付ける律儀な雄一だった。雄一も優子の股間の状態を見てはいたが、直ぐに陽子の影に隠されていた。その一瞬見えた情況も、股間に刺さったバイブレーターのウネウネとした動きに目を奪われて、優子が股間を処理していたことに気付いていなかった。