−玲奈、陥落 その13−-1
_ 慣れた手つきで−日ごろから脱ぎ着している制服だから、当然慣れてはいるのだが−見ず知らずの男の前で、何の迷いも無く、テキパキとボタンをはずし終え、するりと肩を滑らせ、玲奈はブレザーとブラウスを脱ぎ落した。
_ そしてそのブレザーとブラウスを、几帳面に、きれいに折りたたんで、傍にあるソファーの上に置いた。
_ いかにも玲奈らしい、と亜美は思った。脱いでいる様を見る間は、それがほんとに玲奈かと思ったが、上品に折りたたまれたブラウスが、そこに居るのは間違い無く玲奈だと確信させた。玲奈らしく無い様と、玲奈らしい様が同時に現れていたのだ。
_ いかにも玲奈らしい生真面目さを残しているにもかかわらず、玲奈にはあり得ない大胆さと破廉恥さで、玲奈はスカートも脱ぎ去り、きれいに折りたたみ、ブラウスに重ねて置いた。
_ そこで一瞬ためらいを見せたが、すぐさま下着も取り外しにかかった。白く輝く乳房が露わになった。プリンとした立体感のある尻も丸出しになった。下着もたたんでソファーに置いた。一連の身のこなしは、実に滑らかなものがあった。
_ ソックスも脱ごうとした。
「ああ、靴下はいいんだ。そのまま履いてなさい。」
と、涌井は言った。
_ そんな男の趣味など理解し得ない玲奈は、少し不思議そうに涌井を見たが、素直に従った。
_ そして玲奈は、ソックスだけを残した全裸の姿で、胸も股間も隠そうとしない仁王立ちで、涌井に相対した。
_ その顔には、確かに恥じらいが浮かんでいるものの、見られること、辱められることへの喜びが、恥じらいを凌駕してそこに浮かんでいた。
_ 玲奈が犯されたいと願っている事は、玲奈を長く見て来た亜美には、容易に感じ取ることが出来た。一度も見た事も無い玲奈の表情から、玲奈の欲情が透けて見えていた。
_ 亜美は、自分でも気づかない内に、オナニーを再開していた。玲奈の破廉恥な姿が見られるという興奮が、バイブレーターを握る亜美の手の動きを加速させていた。大好きな玲奈が穢されてしまうという喪失感も、興奮を増大させる一因だった。
_ バイブレーターが亜美の割れ目に沿って、激しい上下運動を展開した。
_ 親友の犯される様をおかずにした亜美のオナニーは、エスカレートの一途をたどっていた。
_ 涌井は玲奈の前に跪いた。玲奈のヴァギナの至近距離に、涌井の顔があったが、涌井の目はヴァギナを見てはいなかった。涌井は、玲奈の顔を見ていた。
_ 玲奈の顔を見つめながら、涌井はヴァギナを舐めた。
_ クンニングスという言葉を亜美はまだ知らなかったが、涌井にヴァギナを舐められることで、玲奈のカラダを電流のように快感が貫いている事は、亜美にも分かった。
_ 亜美も玲奈の顔を凝視した。玲奈は感じていた。口をだらしなく開き、顔を斜め上に向けているが、その目は何も見ていない、見えていない。
_ 涎が垂れた。それを拭いもしない。快感に溺れ切っていると、亜美は思った。
(玲奈はもうすぐ、イク。)
と、亜美は思った。彼女自身、この場でのオナニーで、もうすでに何度も味わった感覚だ。だから手に取るように分かった。
_ クンニングスの快感で、玲奈が絶頂に至るタイミングまで、亜美は正確に予想できた。
_ そして亜美も、絶頂に近づいていた。オナニーで、バイブの激しいピストン運動で、自分を絶頂に追い込んだ。
(同時にイキたい。)
と、亜美は思った。
_ 絶頂に至る瞬間を、玲奈と共有したかった。亜美にレズ願望を発現させようとの涌井の策略が、完全に成功した証と言ってよかった。
「おじさん、イキそうです。ああっ、イクイクイク。あーっ、イク」
_ イク時はイクと言いなさいと、さっき言われた事を忠実に守って、玲奈は大きなはきはきとした口調でそう言い、そして絶頂した。涌井の頭を両手で持って、股間に押し付けているような格好で絶頂した。
_ 亜美も同時に絶頂していた。カーテン一枚を隔てで、親友同士の2人は、絶頂の時を共有した。