−玲奈、陥落 その10−-1
_ 涌井に顔を至近距離から撮影され、涌井の余った方の手の指を咥えさせられ、辰己に両の乳房を鷲掴みにされた状態で、絶頂に至った。
_ 2度目のそれも、その1分程後に訪れた。その1分後には3度目が。玲奈は立て続けにイカされたのだ。
_ 立ちバックの後は座位だった。椅子に座った辰己の、股の上にまたがって合体した玲奈は、自ら腰を振った。大きく前後にスウィングする官能的な動きで、玲奈は快感を貪った。
_ テーブルの上で大股を広げた姿勢でも、玲奈は正常位でハメられた。床の上に四つん這いになっての、バックでのプレーも堪能した。
_ それぞれの体位で複数の絶頂を体験した。
_ 途中からは涌井に、
「イク時は、イクと言いなさい」
と指示され、それに忠実に従った。
_ テーブルの上に尻を乗せ、足を開いて座って、床に立っている辰己に正面からハメられた時も、テーブルの上で膝立ちバックでハメられた時も、玲奈は「イクっ、イクっ、イッちゃいます」と涌井に告げてから、絶頂を迎えた。
_ バックでの何度目かの絶頂の後には、玲奈は失禁した。
_ テーブルの上での四つん這いの体勢で、玲奈の尻辺りから発射された大きな放物線が、涌井と辰己の間の空間を通り抜け、バックヤードの床にじょぼじょぼと落下した。
_ 放尿を見られた恥ずかしさも、玲奈の興奮を倍増させた。
「そろそろ俺もイキそうだ。そこで仰向けになって足を広げるんだ。」
_ 辰己がそう言うと、玲奈はテーブルの上で大股を広げ、正常位で辰己を受け入れる体勢をとった。
_ 辰己は更に指示を出した。
「精子は、舌の上で受け止めるんだ。俺がチンコを引っこ抜いたら、目いっぱい舌を出して待ち構えるんだ。」
_ 玲奈は小さく頷いた。辰己のピストンに喘ぎながら、辰己の目をうるんだ瞳で見つめながら、舌状発射への承諾を示した。
_ 辰己は果てた。
_ ペニスを引き抜き、玲奈の顔の前に回り込み、目いっぱい突き出された玲奈の舌の上に、どろりどろりと射精した。
_ 玲奈の可愛らしい舌のざらっとした表面に、臭くて汚らわしい液体を、うっすら黄ばみのある白い精液を、一滴も漏らすことなく垂れ流した。
「先っぽを吸って。手で根元から搾り出して。」
と、辰己が求めると、玲奈はちゅうちゅうと、すぼめた唇で辰己の鬼頭に吸い付き、親指と人差し指で輪っかを作って、ペニスの根元をぎゅうと縛り、先端へ向けて搾り上げた。
_ 文字通り根こそぎ、辰己の精液は玲奈の口内へと含み込まれた。
「飲んで。」
と言われ、玲奈は口内にどっぷりと蓄えられた辰己の精液を、ゆっくりと喉越しを味わうかのように飲み下した。
_ そして満足気に天井を見上げて、テーブルの上に横たわった。
_ しばしの静寂が、玲奈に訪れた。それは、自分の身に何が起こったのか、自分が何をしたのかを振り返らせる、静寂だった。
_ 後悔や自己嫌悪等の感情は、この時には生じなかった。驚きを感じていた。自分の中に、こんなにも淫乱なものがあった事への。
_ そして、SEXという行為がこんなにもすさまじい快感をもたらすものであったという事への。