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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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真夜中の逢瀬-8

「しかし、すごいよなこのキスマーク…」

改めて眺めながらそう呟く。

前も後ろも夏希ちゃんのマーキングだらけ…

「今日帰るんだろお前…」

「うん」


背中に舌を這わせる高槻に一言だけ返す。

途端に背中に軽く何度も押し充ててられていた高槻の唇が急に強く吸い付いてきた──


「ちょっ──…バカッやめてよ!?」

痕を付けられまいとあたしはもがいた。

強い力に押さえ点けられて肩が外れそうだ──

「は──…付いた…」

唇を離した高槻は満足そうな言葉を漏らした。

「背中の真ん中ってキスマーク付き難いからな…結構、口痛いわ…」

「じゃあ付けないでよっ!」

怒るあたしを無視して高槻は同じ場所に唇を押し充てる。

「こんだけあちこちに付けてあるから一個増えたってバレないって…」

悠長に言ってのける。

高槻は背中を向けたあたしを仰向けにすると再び覆い被さってきた。

朝の猛りは太陽の位置を指すように上をしっかりと向いている──

「晶……」

名前を囁きながら両足を抱えると高槻は顔を下にずらした──

「うわっ…お前血がっ…!」

「──!?」

言われて顔をあげた──

高槻が覗き込んだそこを見ると確かに血が滲んでる──

シーツを捲れば薄い血痕が所々微かに付着していた。



「始まっちゃった…」

「生理か?」

「うん」

「おどけた…また処女奪ったかと思った…」

「アホか」


なんだ──

始まっちゃった…





夏希ちゃんとの赤ちゃんデキナカッタ・・・




もともと安全日に近かったしな──

夏希ちゃんに激しく抱かれながら二回も中出しされたけど…

妊娠はしなかった…



ちょっと

ホッとして

寂しい感じがする



“好きなんて言わなくていいから結婚してっ…”



中に出してしまったことを詫びるように言った夏希ちゃんのプロポーズ。


これであの言葉がチャラになったような気がして……



あたしはなんだかとても寂しくなった…。

「晶…」

「……」

「風呂でヤる?」

あたしは高槻を思いきりドツいた。

無言で風呂に向かって鍵を閉めるとシャワーを捻る。

取り合えず躰を洗おう…

それから考える……

夏希ちゃんのことも、高槻のプロポーズも……

「──……」

・・・多恵ちゃんに相談しよう──


厳しいけど一番的確な言葉をくれる多恵ちゃんに…


あたしでは答えが出せない。


強引な高槻ではあるけれど男らしいのは皆が認めてる。


自分の将来を考えると先の見えない夏希ちゃんとの付き合いと…


先を語った高槻──


一目瞭然なのかも知れない──



でも、あたし一人の考えでは踏み切れない…。



ただ──

多恵ちゃんに相談する時点でどんな答えが返ってくるかはとっくにわかっているのだけど──。



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