帰省-1
ピピ…ピピ…
「晶さん」
「ん…」
「晶さん…」
「あっ…」
「目覚まし鳴ってるよ…」
背中に何度も柔らかく吸い付かれながら囁かれて目が覚めた…
「──…っ!?夏希ちゃっ…いつの間に!?」
一人で寝ていた筈のベットに夏希ちゃんが潜り込んであたしの背中をまさぐっている。
「今朝、生番終わってそのままこっちきた」
そう言いながら夏希ちゃんはなおも背中に吸い付く。
「あっ…」
甘い愛撫に躰がピクリと反応する。
その声を確認しながら後ろから覆い被さっていた夏希ちゃんの手は前に回ってあたしの乳房を揉み上げていた…
「今日何時に帰るの?」
「……あぅっ…1、時の新幹線っ…」
まったりとした愛撫に起き掛けの躰が疼いてしまう。
つい夏希ちゃんの愛撫を求めて躰が触れやすいようにと身を捩って誘ってしまう。
夏希ちゃんはすかさずその動きに順応して片方の手を下腹部に潜り込ませた。
・
「朝から好きだね?」
「自分からやっといてっ…っ…」
クスクスと笑いながら夏希ちゃんの手は早くも潤んでしまったそこを丁寧に回遊する──
濡れた音をわざと響かせながら耳の後ろに夏希ちゃんの熱い息が掛かった。
「晶さん…愛してる」
朝っぱらから熱烈な愛を注がれる。
濡れたあたしのそこに反応しはじめた夏希ちゃんの下半身は早くも力強く朝の猛りを向かえていた。
ああっ…
朝ってなんでこんなにムラムラするんだろう──
これも獣の本能なのか?
太陽の昇りと共に躰も昂る──
「あああっ…夏希ちゃ…っそこばっか責めたらっ…」
「我慢できなくなる?」
後ろから腰を持ち上げられて四つん這いにされたまま一番敏感な粒を責めてくる。
まさしく獣が朝の伸びをするようにお尻を高く突き上げさせられた状態で、あたしの粒はいつもより小さな頭を尖らせて触れやすい形を晒していた。
・
「すごい硬くなってきた…」
「やっ…」
きもちいいっ…
すごくキモチイイっ…
夏希ちゃんの指の動きに誘われて腰がせがむように揺れてしまう。
痛すぎる強い疼きにみるまにそこはたっぷりと朝露を滴らせていた。
「はあっ…晶さんこんなにお尻突き上げて朝からイヤらしい…っ…」
言葉責めが始まる…
朝から盛ってきたのはどいつだ?
夏希ちゃんは感触を確かめながら下着を横にずらし、顔を埋める。
「めちゃ濡れてる」
「んんっ…」
唇をつけながら囁くとゆっくりと舌先を上下に滑らせて縦の筋を開きながら舐めあげた。
指は絶え間なく粒を揺すぶり続ける。
「はあ…晶さんのここ、ほんとイヤらしくてすごいかわいい…っ…たまんない」
ゴクリと唾を飲む音が聞こえてくる。
指先で揺すぶられる粒がきもちよくて我慢デキナイ──
「ああっもっ…」
「挿れて欲しい?」
その言葉にあたしは無意識に首を縦に振った。
我慢できなかったのは夏希ちゃんも同じだったらしい。
あたしを仰向けにさせるとジーンズの前を急くように開けて荒い口付けを落としてくる。
「晶さっ…」
首筋に潜り、耳たぶに噛みつきながら名前を囁く夏希ちゃんの吐息が熱い。
「すげーすきっ…」
うわ言のようにその言葉を繰り返しながらキスの雨を肌に降らし、あたしの腰を引き寄せるとゆっくりと自分の猛りを潤みの溝に宛がった──
・
「ああ…っ…」
「はあっ…っ…」
仰向けに向かい合ったお陰で夏希ちゃんの快感に歪む色っぽい顔が見える。
「やべーっ…すぐイキそっ朝っぱらからまじ興奮するっ…」
あたしも……
夏希ちゃんを見つめながらその言葉に同意する。
そして、そう言った夏希ちゃんは普段にも増して──
早かった……。
「俺、朝打ちマックだから…」
「朝からマック?」
「………」
「早出し提供が売りです。みたいな?」
「………」
「朝から襲ってきて言いたい放題だね夏希ちゃん?」
「だって晶さんの躰きもちいいもん…」
「拗ねたってだめ…」
かわいいけど。
ベットで胡座をかいて拗ねる夏希ちゃんをそのままにして、あたしは風呂場に向かった。
何だかんだ言っても逢いに来てくれた夏希ちゃんは何よりも愛しい──
朝の生番組に出たってことはかなり早くから起きて仕事をしてきたわけで、若いなりに尊敬する。
何かを思う度に好きって感情が溢れて自覚する。
浴室の鏡を覗けば幸せに溢れたあたしの笑顔が映った──
「──…っ…」
なにこれっ…
「いや[#禁止文字#][#禁止文字#]っ──!!…」
風呂場であたしの絶叫が響いた。
「なにこれっなにこれっ!?」
鏡に映った自分の躰…
後ろも前も──
まるで流行り病か何かのように無数の紫斑が浮かんでいる……