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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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帰省-4


先に言いたかったんだけど色々勘繰っちゃったんだよって言ってもな…

「お前だから別にいいけどな」

高槻は笑いながら箸を動かし始めた。

「……」

何かにつけてキーワード的な言葉を間に挟んできてる気がする。。。

「ビール御代わりは?」

「え?あ、ああ…もらう…」

高槻は然り気無くあたしの空になり掛けたジョッキを見て注文してくれた。

こんなに気がついたっけコイツ…

やっぱ四年の空白って……

重い──



変われてないのってもしかしてあたしだけ?

「………」

「テンション低いな?」

「え?」

「もしかして俺が隣に座ったのまずかった?」

「──…っべ、別に…」
直球できたか!?


「ふーん…」

そう漏らし、高槻はあたしの弁解を聞きながらハイボールに手を伸ばして一口それを飲む。

「…なんか気まずそうに見えるけど…何だったら今からでも変わるよ?」

「いいよ別に変わらなくたって」

今から変わった方が気まずいじゃんっ…

「隣居てもいい?」

「居ればいいよ…」

「やっぱ変わるよ」

「な、居ればいいじゃんっ!?」

「“傍に居てよっ”て言わないから変わるよ」

──は?
何を言わせたいのあんた!?

高槻は自分の飲み物を持って立ち上がった。



「ちょ、ちょっとっ…」

思わず高槻の腕を掴んで引き止めた。

「ここに居なさいよっ」

もうっ変に思われるじゃん!せっかくの同窓会なのにっ…

呼び止めた高槻は何故かニヤニヤしながら腰を降ろす。

手にしたグラスをテーブルに戻すと

「いいねぇ…その姉さん口調…」

「なに言ってんの?」

「俺、お前のたまに上から目線の口調、結構好き」

「はいはい」

とうとう“好き”なんてキーワードを使い始めた…

なるべく関わらないようにしたい。そう思いながらも目の前の多恵ちゃんは裏切るように絡んでくる。

「なんか二人とも昔と変わんないね。四年も離れてたって感じがしない」

こらこら!離れてたんじゃなくて“別れた”のっ!


「だろ?やっぱお似合い?」

多恵ちゃんに高槻は機嫌よく返していた。

「おしどりって感じ」

「だろだろ?やっぱ多恵子はわかってんな〜さすが和菓子屋の娘!」

どんな理由!?

「和菓子屋関係ある?」

多恵ちゃんも聞き返していた。



なんだかあたしをそっちのけで二人で乾杯しながら飲み始めている。

「俺らの結婚式の引き出物は多恵子んとこの総本家 辻庵の紅白饅頭だな!」

「は!?」

調子に乗り始めた高槻はデカイ声で言い始めた。

離れた席から決まって“いよっご両人!”なんて冷やかしが飛んでくる。

「いいよ、金粉多目に振ってあげる」

こらこら、多恵ちゃんまで…

「じゃあご両人に酌をー」

元々仲の良かったクラスメイト達は皆して悪乗りで披露宴ゴッコが始まり出した。

一人が日本酒を手にして両家のご両人の前に来てお酌をしていく…

「ちょっと、なんでビールに日本酒入れるのっ!?」

「まあまあ、酒豪の新妻が堅いこと、言わない言わない!」

盛り上がりの空気を濁しちゃならんと酌を受ければクラスメイトはやりたい放題だ。

目の前にはいつの間にか色んな酒類を手にしたクラスメイトの列が出来ていた……


皆して高槻よりあたしに酌をすすめてくる…

「こらこらそこっ!?誰が泡盛の酒樽抱えろって言った!?」

「バレた?」

酒豪を今日こそ潰してやろうなんて魂胆見え見えの笑みが皆ありありと浮かんでいた──

「やっぱ地元っていいな」
「………」

高槻は賑やかな宴会風景を眺めてそう呟いていた。

「大学終わったら帰ってくればいいじゃん」

あたしはすっかりチャンポン味になった酒を飲みながら何気に言う。

高槻はそんなあたしをチラリと見た。




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