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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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艷男-6


「サラダよりこっちの方が温まるね」

「うん…」

肉を仕入れて帰ってきた俺の目の前に、初めての晶さんの手料理が並ぶ──

つってもしゃぶしゃぶだからお湯沸かすだけなんだけど……


でもサラダでも温しゃぶでもどっちでもいけるように機転を利かす彼女に惚れ直した。

山盛りだった繊切りのキャベツはお湯でしゃぶれば瞬く間に量(かさ)を減らしていく。

女らしい一面と相変わらずソファに胡座で肉をしゃぶって大口で喰らう野生的さ──


ギャップあり過ぎ──


でもどっちの晶さんも大事にしたいって想わせる──


今日はゆっくりと話をしたい…

俺の仕事とか
これから二人の先のこととか…

まだ知り合って二週間…

深い関係になって一週間…

まだお互いに知らないことが多すぎる──



“迫られて抵抗しなかったのはあたしのミスだからっ!”


「──…っ…ぐっ、ぶほっ!…っ」

「どしたいきなり!?」

「なんでもないっ…」

噎せた俺から自分のタレの器を庇うように晶さんは持ち上げた。




考えてみたら俺、晶さんに迫ってばっかだわ……


ケンカした時に言われたことを急に思い出した。

手を出さない約束を覆して我慢出来ずに押し倒した。


でもそれはしょうがない…


その約束は俺の中で初めから破るつもりの予定だったから……。


正直、自分でもこんなに性欲あることに驚いてるわけだし


晶さんといるとヤりたくてヤりたくてしょうがない



求めた雌に子種を植え付けたいのは雄の野生的本能だ──


「………」

ちょっと…たまにはゆっくりと語る人間らしさもあっていいかもな…

肉を貪る愛しい女性を目の前に、少し自制心が芽生えてくる。


晶さんを見つめる俺と器から顔を上げた彼女と目があった。


「夏希ちゃん…」

「……?」

「しゃぶしゃぶ食べたらいっぱいエッチしようね」

「──……」

目を見開いて直ぐ様赤くなる俺に彼女はさっそく罠をを仕掛けてきた。



晶さん……

俺、やっぱり貴女に夢中だよ──

この気持ちはもう止められない





でも……


「今日はヤんないっ!……」

「え?」

ムキになって飯を渇喰らう俺を驚いたように見つめた。


「今日は色々と話したいこともあるし…たまにはゆっくり…真剣な…」

二人の今後を──


ほんとに大事にしたいってことをわかってもらわないと──


晶さんにも真剣に取り組んでもらえないと思うから……

「事務所で仕事の話しした?」

「したよ、新しいドラマの仕事……視聴率次第では映画化も予定されてる」

「なる…」

彼女は静かにご飯を口に運ぶ。

「忙しくなるねこれから…!」

「……──うん」

笑顔を向ける彼女に俺は飯を食いながら頷く。

胸が少しきゅっとなる。


忙しくなるイコール

俺は自分のマンションに戻って彼女とはあまり逢えなくなる──ってことだから……。

だからそれまでにお互いのことをもっとよく…


知っておきたい──


躰ばかりをまさぐっても


心の底は知り得ないから──


今日は一晩ベットでゆっくり手を握って語り合う


そんな日があっていいと思うくらいに余裕もたないとね──……


食事しながら目が合うと見つめあって笑い合う。

そんな時間…


これからはすごく大事にしていきたい──



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