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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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-3


「終電って事も承知して誘ってる。って言ったら?」

え・・・?

「外に飲みに行く訳じゃない。俺の部屋で飲み直さないか?」

え・・・?

「タクシーを拾う必要もない。泊って行けばいい」

え・・・?

「また・・・青木ったら冗談・・・」
「冗談じゃない」

じっと見つめるその視線が痛い。

「どうする?」
「・・・・」

何も答えられない私に、青木は可笑しそうに小さく笑うと。

そのまま私の手を取って駅に着いて開いたばかりのドアの外に出た。

「どうしても嫌なら、俺の手を振り切って電車に乗ればいい」

ホームでは最終電車が駅を出るのを知らせるベルの音が静かに響いて。
振り切って、と言う割に私の手をギュッと強い力で握る。

シューゥ・ゥ・・という音とともに電車のドアが閉まり
私と青木は手をつないだまま、その電車を無言で見送った。


「はい。俺んチ決定」

嬉しそうにそう言って、手をつないだまま改札を通ると
かすかに光る街灯の道を歩いて、青木のマンションまで来てしまった。

良いマンションに住んでるな。



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