後編-6
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来る時はスタッフに声を掛けて私を呼んで…
カードを貰った際にそう言われ、私は彼女に言われた通りにして待合室でお茶を飲んでいた。
お茶を飲み切らぬうちに現れた彼女は私をサロンとは違う部屋へ連れていく。
「あっ…待って響子、さっ…まだっ…」
急に早く歩いた私の秘部と一体化してしまった真珠が刺激され、私は助けを求めるように彼女を呼び止めていた。
「あ…ごめんなさいね…そうね…まだ慣れてないのに…」
廊下に座り込んだ私を覗き込み、熱い頬に綺麗な指を沿わせると、彼女はふっくらとした唇を私に重ねる。
もっちりとした感触…
何度もそれを押し当て私の唇を食むようにキスをすると彼女は私を見つめた。
「もう来てくれないんじゃないかと思ってたの…」
「そんな…私こそ迷惑かもって……」
「そんなことないわ…」
不安そうな表情を和らげて彼女は微笑むと、ねえ、きて…そう言って私を起こし、また優しく手を引いた…
なんの躊躇いもなく唇を重ねた自分にそう驚かない…
エステも興味あるけれど…
今、私が一番心惹かれているのはたぶん…
彼女がこれから私に何をしてくれるのかということだけ…